• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

ポストメディアの美学――感性論的メディア論の再構築に向けた基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 23720060
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

門林 岳史  関西大学, 文学部, 准教授 (60396835)

Keywordsメディア論 / 映像 / ポストメディア / 感性論 / ヴィデオ・アート / メディア・アート
Research Abstract

国際的なメディア・アートの動向に対する知見を深めるべく、昨年度までに訪れたメディア芸術センター(カールスルーエ)、アルス・エレクトロニカ(リンツ)に引き続き、今年度はアメリカ最大のコンピュータ・グラフィックス、メディア技術の学会であるSIGGRAPH(アナハイムで開催)に参加した。また、あわせてロサンゼルス州立美術館で同時期に開催されていた映像作家ハンス・リヒターの回顧展などでも資料収集をした。国内においても、あいちトリエンナーレ2013、おおがきビエンナーレ2013、第6回恵比寿映像祭、十和田奥入瀬芸術祭、山口情報芸術センター、インターコミュニケーションセンターなどでメディア・アート、ヴィデオ・アートの資料収集を行った。
また、今年度はハーヴァード大学(ボストン)で開催された日本のメディア理論についてのワークショップへの招聘を受け、本研究課題とも関連する日本のメディア理論の言説史について、広範囲にわたる議論に参加した。あわせてコンコーディア大学(モントリオール)でも、本研究課題の成果を講演のかたちで披露した。国内ではせんだいメディアテークにおいても本研究課題の成果について講演と対談を行っている。
なお、今年度は、表象文化論学会大会を所属している関西大学で開催し、シンポジウム「映像のポストメディウム的条件」など、本研究課題と密接に関連するプログラムを組織した。また、このシンポジウムのテーマを発展させた特集「ポストメディウム映像のかなた」を学会誌『表象』(第8号、2014年)で編み、編集全般に協力したほか、序文を執筆し、共同討議記事を取りまとめた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

SIGGRAPHへの参加など、当初より予定していたメディア・アート、ヴィデオ・アートの資料収集を前年度に引き続き継続的に進めることができた。また、表象文化論学会でのシンポジウム企画および学会誌『表象』の特集企画、コンコーディア大学およびせんだいメディアテークでの講演など、本研究課題の途中成果を報告する機会が与えられた。それらの報告の準備作業や、報告後の関連研究者との意見交換などにおいて、本研究がこれまでに進めてきた作業をより明確に理論的に捉えなおすことができた。本年度は本研究課題の4ヶ年の計画の3年目にあたり、前半の2年間で進めてきた調査の成果をまとめ始める時期にさしかかっているが、上記のように発表の機会を得たことで、当初予定していた以上に研究を進展させることができた。

Strategy for Future Research Activity

本研究計画の最終年度にあたる2014年度は、関西大学の海外研修制度を利用して4月から9月までベルリン工科大学に滞在し、ドイツで盛んに研究されているメディア哲学の研究動向について知見を広める予定である。また、ロイファナ大学(リューネブルク)のポストメディア・ラボなど、本研究課題のテーマと密接に関連する研究機関との研究交流も計画している。それとあわせてヨーロッパ各地の芸術祭や展覧会などで映像メディアに関わる現代芸術の動向についてもひきつづき調査する予定である。以上のドイツでの研究成果も踏まえて、10月以降は本研究の最終成果を論文にまとめる作業に専念したい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前項で述べた通り、2014年度前半に関西大学の海外研修制度を利用してベルリン工科大学に滞在する。その準備のため、2014年3月に約2週間ベルリンに滞在したが、年度末の執行であったため、この海外出張の経費を「次年度使用額(B-A)」に繰り越した。
上に述べた通り、次年度使用額は2013年度末の海外出張経費のためにすでに使用済みであり、その不足分を2014年度の研究費で補った。その他、国内旅費(学会、資料調査)および資料収集(関連書籍、映像資料)に研究費を充てる予定である。

  • Research Products

    (8 results)

All 2014 2013

All Journal Article (4 results) Presentation (4 results) (of which Invited: 4 results)

  • [Journal Article] ポストメディア時代の映像2014

    • Author(s)
      門林岳史
    • Journal Title

      ミルフイユ

      Volume: 6 Pages: 30-50

  • [Journal Article] ポストメディア時代の映像2 対話編2014

    • Author(s)
      門林岳史、三浦哲哉
    • Journal Title

      ミルフイユ

      Volume: 6 Pages: 51-72

  • [Journal Article] メディウムのかなたへ──序にかえて2014

    • Author(s)
      門林岳史
    • Journal Title

      表象

      Volume: 8 Pages: 12-17

  • [Journal Article] ポストメディウム理論と映像の現在2014

    • Author(s)
      加治屋健二、北野圭介、堀潤之、前川修、門林岳史
    • Journal Title

      表象

      Volume: 8 Pages: 18-45

  • [Presentation] 印刷メディアと身体2014

    • Author(s)
      門林岳史、齋藤達也
    • Organizer
      展覧会「指を置く」(佐藤雅彦、齋藤達也)
    • Place of Presentation
      ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都)
    • Year and Date
      20140210-20140210
    • Invited
  • [Presentation] ポストメディア時代の映像2 対話編2013

    • Author(s)
      門林岳史、三浦哲哉
    • Organizer
      映画上映プログラム「対話の可能性」
    • Place of Presentation
      せんだいメディアテーク(宮城県)
    • Year and Date
      20131214-20131214
    • Invited
  • [Presentation] The Post-media Condition in the Wake of Japan's 3.11 Disaster2013

    • Author(s)
      Takeshi Kadobayashi
    • Organizer
      ARTHEMIS
    • Place of Presentation
      Concordia University(カナダ)
    • Year and Date
      20131113-20131113
    • Invited
  • [Presentation] ポストメディア時代の映像2013

    • Author(s)
      門林岳史
    • Organizer
      映画上映プログラム「対話の可能性」
    • Place of Presentation
      せんだいメディアテーク(宮城県)
    • Year and Date
      20130810-20130810
    • Invited

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi