2012 Fiscal Year Research-status Report
第二言語としての日本語学習環境下(JSL)で可能な「教室外学習実践」の質的検証
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23720276
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
池田 佳子 関西大学, 国際部, 准教授 (90447847)
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Keywords | 第二言語学習 / インフォーマル学習 / 会話分析 / マルチモーダル分析 / 国際教育 / ICTを活用した言語教育 |
Research Abstract |
本研究は、日本国内で言語学習を行う、JSL(Japanese as a Second Language)環境の学習者の学習活動の多様な実態を縦断的質的調査によって明確化し、個々の学習者の現実的なニーズと現代日本社会の生活スタイルに見合った、多彩な学習機会を促進する言語教育のあり方を提案することを目的とする。 本年度は、教室外学習の状況に加えて、多様な教室環境における学習者の学習実態を調査するため、PC教室や講義型授業、および課外授業活動などにおける学習者の談話データを収集し、さらに分析を行った。具体的なデータ収集は、①学習者による学習過程ジャーナルの執筆、②音声またはビデオによる定期的な談話場面の録音・録画、③学習者との定期的なインタビューおよびフォーカスグループディスカッションなどである。その成果を研究論文として2本(海外著書1本・国内著書1本)を出版した。また、本研究の比較対象として扱っているデンマークの研究協力者と共に、「世界の国際教育」という大きな枠組みの中で両国の言語学習者の実態に関する研究発表を平成25年3月に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H24年度に計画していた、言語の発達状況のテスティングについては、実行する途中過程にて参加者の都合などにより不可能であったため、H25年度より開始することとなった。従来計画していたSPOTなどの利用ではなく、オンラインアダプティブテストであるJ-CATを活用し、一定の参加者に2か月ごとにテストを受験してもらい、1年間の談話データと共に彼らの言語能力全体の展開も追跡を行っていく予定である。 この部分の調査に関しては予定の変更があったが、その他に予定をしていた①デンマークにおける言語学習調査との比較検証、②研究成果発表の2点については達成することができている。②の成果発表は、H24年4月のCALPIU主催の学会には校務などの理由で参加ができなかったが、H25年3月に日本にて別の学会を代表者所属の大学で主催した中で代わりに研究発表を一部行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度は最終年度であるため、主に本研究プロジェクトの総括と、成果の波及に務める。主な計画としては、①国内学会(語用論学会、社会言語学会など)またはワークショップなどの開催において発表を行う②国際学会において、縦断的調査の一部の発表を行う。H25年度4月にすでに計画、実行予定)③海外の学会誌または図書の一部としての出版を研究成果の波及に努める、といった3つの活動を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(6 results)