2011 Fiscal Year Research-status Report
企業の持続可能性に対する情報通信技術の応用に関する研究
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23730371
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
レンネルフォッシュ トーマス 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究員 (40600937)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | グリーンID / サステイナビリティ / 電子的浪費 / 情報技術 |
Research Abstract |
初年度において,グリーンITの諸現象について検討を行う。リサーチアシスタントとともに,KDDI,日立,富士通,三菱電機といった日本企業にインタビューを行う。これらの企業は,異なった方法によってグリーンITに参画している。このことは,グリーンITが特定の一つのものではなく,関係者がそれをどのように解釈するかによって変わることを意味している。 一方で,グリーンITが異なって解釈されているスウェーデンでも,検討を行う。そこではより多くの焦点が,コンサルタントサービスやITの応用において存在する。リサーチアシスタントとともに,ロジカ,IBM,エリクソン等,グリーンITオーディットと呼ばれるコンサルタントモデルに含まれる一連の企業に,インタビューを行う。また,電子的浪費についても検討を加える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2011年度において,予想以上に概念的分析,及び初期の沿革が進んだ一方,ケーススタディの実施数は当初の予定を下回った。全体として,研究は計画に沿って進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度では,引き続き概念的分析,初期の沿革,及びケーススタディを進める。スウェーデンと日本のそれぞれの文脈におけるグリーンITの解釈について,研究を続ける。リサーチアシスタントともに,学術論文をビジネス情報システムジャーナルに,日本語で投稿することを計画している。また,グリーンITオーディット上のレポートを論文にし,本年度に投稿する。電子的浪費についての研究も引き続き行う。本年度は,韓国における研究がさらに進み,韓国の文脈におけるケーススタディが完成する予定である。グリーンITについての本研究プロジェクトの成果により,スウェーデンの学会から講演の招待を受けている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度はケーススタディにさらに焦点を置く。ケーススタディについての若干の計画変更により,研究資金の追加が情報収集とケーススタディの実施のために必要となる。このことは,2011年度に研究資金が当初の予定より使用されなかったことの理由でもある。
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