2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23730397
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
高木 俊雄 沖縄大学, 法経学部, 教授 (80409482)
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Keywords | 実践としての戦略 / SaP / 戦略論 / 新制度派組織論 / 学説史 / 正当性 |
Research Abstract |
本研究は、欧州の研究コミュニティ(例えば、European Group of Organizational Studies; EGOS)を中心に発展を見せている「実践としての戦略(Strategy as Practice; SaP)」の実証的、理論的発展をめざして実施された。また、こんにちのSaP の議論が戦略をどの位相で捉えるのかによって全く異なった研究の展開を見せているため、それらの整理検討も視野に入れて行ってきた。具体的な内容としては、(1)既存の戦略論のアプローチであるプロセス論の延長としてSaP を捉える視点、(2)企業実践における規範としての制度を梃子とした戦略の視点、そして(3)企業が「戦略」という言葉を用いることでどのような実践を可能にしているのか、そして、(4)戦略論が戦略論の実践の中でいかにして構築されてきたのかという4つ視点それぞれについて検討してきた。 平成25年度は、この4つの視点のうち、(4)の戦略論がいかに構築されてきたのかについて検討を行った。具体的には、戦略論の展開において研究者が用いる戦略という言説と、実務家が用いる戦略とでどのような関連が存在するのかについて、Ansoff, I.、Poter, M.、Mintzberg, H.、Barney, J.等の議論を対象に批判的に検討を行い、戦略論自体にはどのような規範が潜んでおり、そしてどのように変化したのかについて明らかにした。
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Research Products
(11 results)