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2012 Fiscal Year Annual Research Report

初等教育課程における住環境教育の形成過程と在り方に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 23760547
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

田中 稲子  横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (60345949)

Keywords住環境教育 / 住教育 / 初等教育 / 建築教育
Research Abstract

持続可能な建築や都市の構築に資するような「住環境学習」に対して、初等教育課程における新たな位置づけを検討することを目指し、地球環境問題が一般に顕在化した1990年代以降を中心に、教科教育における学習内容のほか、エネルギー環境教育や建築教育の一環で行われる環境学習等を対象として文献調査・ヒアリング調査を中心にデータ収集と分析を行った。また、本年度は循環可能な資源とされる木を扱う住環境学習を事例として、有識者へのヒアリング調査等を行うとともにESDとの関連性についても検討した。我が国では自然環境に加え、地球温暖化、省エネルギーに関する学習が主に環境学習として行われ、特に省エネルギーに繋がる住まい方や住まい等をテーマとする「住環境学習」については2002年から導入された総合的な学習の時間の中で推進事業やモデル事業の一環として実施されてきた傾向がある。このため現状では一過性の傾向は否めず、教科教育で扱うような持続可能な学習には位置づけられていないことが分かった。また、元来「住」に関する学習内容は家庭科に位置づけられるが、その時間数が極めて少ないことに加え、先述の通り総合学習として環境問題の観点から住まいや都市が扱われたため、家庭科における「住環境学習」の学習根拠が不明確にされてきた状況が窺えた。一方、木をテーマとした場合、新学習指導要領への改訂前から「森林保全」「林業」等の学習要素が国語・理科・社会に盛り込まれているが、循環する資源として木や木造の建物を捉える観点は家庭科の「住」分野にもみられず、初等教育課程で扱う難しさが窺えた。改訂後の家庭科の教科書において「住環境学習」の扱いが顕著となったものも認められたが、多様な「住環境学習」を持続的に扱うためには総合学習における位置づけの他、家庭科の「住」分野と他教科との連携が容易に可能となる事例の提示や仕組みづくりも課題といえる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 杉並区エコスクールにおける木と森と建築に関する住環境学習プログラムの開発2013

    • Author(s)
      藤野珠枝、古賀誉章、田中稲子、他4名
    • Journal Title

      日本森林学会大会プログラム・講演要旨集

      Volume: 124 Pages: 80

  • [Journal Article] 杉並区エコスクールにおける住環境学習プログラムの開発 その72012

    • Author(s)
      藤野珠枝、古賀誉章、田中稲子、他4名
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      Volume: 2012 Pages: 475-476

  • [Presentation] Evaluation of the built environment learning programs for primary schoolchildren utilizing eco-designed school building in Japan

    • Author(s)
      Ineko Tanaka, Minako Murakami, et al.
    • Organizer
      IFHE 2012 World Congress
    • Place of Presentation
      Melbourne, Australia

URL: 

Published: 2014-07-24  

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