2012 Fiscal Year Research-status Report
人的支援を含めた集落のインスティテューショナル・プロセスデザインに関する研究
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23760592
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| Research Institution | The University of Tokushima |
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Principal Investigator |
田口 太郎 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (20367139)
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| Keywords | 集落支援 / 人的支援 / 地域おこし協力隊 / 集落支援員 / 復興支援員 |
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| Research Abstract |
地域への人的支援の取組みは「地域おこし協力隊」の活動が拡大し、全国で６００人を超えるに至っている。一方で、十分な準備をせずに取組みを始めている自治体も多く出現し、各地で閉塞感を抱える取組みが出現している。
本研究課題では各地の地域おこし協力隊を始めとした人的支援の取組みに対するヒアリング調査を行った結果、導入後の人材育成のみならず、導入にあたっての事前準備や受入れ態勢などの組織づくりが極めて重要であることが分かった。そこで、以下の様な取り組みを行った
■チェックリストの作成と配布：人的支援の導入にあたってのインスティテューショナル・プロセスデザインとも言える導入にあたってのガイドラインの作成を行った上で、総務省を通じて全国の自治体へ配布した。その中で、導入の企画、募集方法、面接方法については集団面接や合宿形式など様々な地域とのマッチング手法についての検討がなされるようになった。
■人材育成プログラムの開発：人的支援の人材育成プログラムとして「地域づくりコーディネート・ゲーム」を開発した上で、総務省が主催する「『地域おこし協力隊』および『集落支援員』を対象とした初任者研修」で実施し、その有効性の検証も行った。その成果は日本建築学会技術報告集に投稿し、2013年6月に公表予定である。
■東日本大震災被災地での「復興支援員」の取組状況調査：東日本大震災被災地では、復興を担う「復興支援員」が多数配置されているが、その活動状況は一元化されていない。そこで、宮城県石巻市を中心として復興支援員の活動状況のヒアリング調査を進めた。結果、モデルとなっている新潟県中越地域の「地域復興支援員」とは活動内容は大きく異なるものの、復興ステージに応じた取組みを行なっていることが分かった。一方で、復興ステージ応じた人材像が求めらていることもわかり、今後も継続して調査・提案を進める必要性が明らかになった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、東日本大震災被災地での復興支援員の活動も十分に把握した上で、その人材育成プログラムや支援体制の提案まで至る予定であったが、被災地での活動がいまだ「復興」の段階に至っていないことにより、復興支援員の取組みも被災者の生活支援を中心としたものにとどまっている。そのため、十分な調査・提案のレベルに至っていない
「地域おこし協力隊」についても、当初予定していた山形県などの事例調査が十分に行えていない。
一方で、受入れ自治体に向けたチェックリストや人材育成プログラム、人的支援を含めた集落の支援体制についての提案については管轄官庁である総務省あてや全国の自体帯への配布など、研究成果の還元にまで至っている
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| Strategy for Future Research Activity |
「地域おこし協力隊」についてはこれまでの研究成果を基に再度、各地の活動地域をまわり、成果の検証を進めながらバージョンアップを図る予定である。
また、東日本大震災被災地で活動する「復興支援員」についても更に調査を進め、具体的な活動状況や活動成果、課題の把握を行う予定である。
以上を踏まえた上で、更に受入れ自治体に向けた「過疎集落に対する支援体制」の提案を広く公表することを目指す
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「地域おこし協力隊」についてはこれまでの研究成果を基に再度、各地の活動地域をまわり、成果の検証を進めながらバージョンアップを図る予定であるため、旅費・謝金を中心とした支出を行う予定である。
また、東日本大震災被災地で活動する「復興支援員」についても更に調査を進め、具体的な活動状況や活動成果、課題の把握を行う予定である。そのため、次年度の繰越額は旅費・謝金の支出を想定している。
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Research Products
(2 results)
