2013 Fiscal Year Annual Research Report
人的支援を含めた集落のインスティテューショナル・プロセスデザインに関する研究
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23760592
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田口 太郎 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (20367139)
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Keywords | 地域おこし協力隊 / 集落支援員 / 過疎地域 / 人的支援 |
Research Abstract |
我が国では、過疎化の進む中山間地域に対してさまざまな振興施策を実施し、問題解決を図ってきたが、実態としては過疎化の流れに歯止めがかからない状況にある。一方で、我が国全体の人口が現象局面に入った中、すべての集落が存続することも難しい。今後は、集落単独での居住地維持ではなく、集落外部の支援者も含めた組織的体制で集落維持を進めていく必要がある。 こうした中、2004年新潟県中越地震では過疎化が進む中山間地域の集落を中心に被害が広がり、その復興支援の一環として2007年から人的支援である「地域復興支援員」が配置され、集落復興の支援活動を進めている。また2008年からは総務省により「集落支援員」、2009年には「地域おこし協力隊」の制度が始まり、全国の過疎集落の地域づくりの現場に「人的支援」が急速に広まった。 しかし、実際に人的支援の現場では具体的にどのような取組をしたら良いのかわからないなど、支援する側にも大きな課題が広がっていた。そこで、本研究では、各地で活動する「地域復興支援員」「集落支援員」「地域おこし協力隊」の活動を把握した上で、初動期から地域づくりの成熟度に合わせた活動内容を分析整理を行ったうえで、こうした人的支援の担い手を支援するツールとして、人材育成ツールである「地域おこしコーディネート・ゲーム」を開発し、実際の「地域おこし協力隊」や「集落支援員」の研修の場で活用してきた。 こうした中、人的支援の取組みは1.地域との信頼関係づくり、2.小さな成功体験による自信と誇りの醸成、3.小さな活動の輪づくり、4.活動の拡大、5.集落課題への取組み、6.活動の持続的展開方法の検討、と段階を追って変化することがわかった。こうしたプロセスを提示した上で、前述のゲームを通じて様々な状況下での地域づくりのストーリーを企画・立案するプログラムとして人材育成プログラムを開発した。
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Research Products
(2 results)