2012 Fiscal Year Research-status Report
禁煙後に生じる体重増加と便秘の解明:下部消化管運動能や安静時代謝量からの分析
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23790746
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
門田 耕一郎 長崎大学, 保健・医療推進センター, 助教 (40549458)
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Keywords | タバコ / 下部消化管運動 |
Research Abstract |
当研究は、喫煙習慣のある同意を得た被験者に禁煙治療を行い、禁煙に成功したのちの下部消化管運動の変化を調べるものである。そのため何よりもまず、喫煙経験のある被験者への禁煙治療を行った後の禁煙成功率を上げることが非常に重要である。 現在、日本で行われている薬物治療と心理療法を用いる厚生労働省が提唱する標準的手順書に則った禁煙治療では、成功率が全国平均で約6割もないことが現状である。以前から禁煙治療を専門の一つとしていた研修者でも今までの成功率は7割行くか行かないかである。 そのため、まず当該年度は禁煙成功率を上げるべく禁煙外来において非常に有用な禁煙治療の方法を検討し習得する過程にある。現在、禁煙治療における心理療法には行動療法が一般的であるが、それに加えて認知行動療法や行動変容ステージモデル、そして禁煙非常に注目されている動機づけ面接法などを用いてよい治療成績を上げていることが報告されている。そのため、今年度はそれらの各種心理療法を禁煙治療に応用できるように習得し臨床応用中である。 また今年度、禁煙治療に用いる重要な薬剤の一つであるバレニクリン(一般名)が新たな副作用報告から処方に注意すべき状況になった。このことは禁煙治療に薬物を用いる本研究においてとても重要な変化である。このバレニクリン内服治療の他、禁煙治療に用いる他の薬物療法(ニコチン代替療法)を主とした研究にしたほうがよいのかを分権的に検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在まで、上記(研究実績の概要)に述べたように禁煙治療における禁煙成功率を上げるための研究・技術習得を行っている。今年度はそれを活用し実際に被験者に禁煙治療を行い禁煙後の消化管運動の変化を調査する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は実際の医療機関で同意を得た被験者に禁煙治療を行い、禁煙前後の消化管運動の変化を測定する方針である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は実際に消化管運動を呼気試験法で測定するため、研究費を試薬・検査費用などに用いる。
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