2013 Fiscal Year Annual Research Report
PET分子イメージングを用いた慢性疲労症候群における脳内免疫異常の解明
Project/Area Number |
23790749
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中富 康仁 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90566184)
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Keywords | CFS / neuroinflammation / ME / PET |
Research Abstract |
CFS患者9名と健常者10名の脳をPET検査で比較した。また各患者の疲労度や抑うつ症状、認知機能については、質問表による自己診断やテストによる評価で症状の強さを評価した。PET検査の結果では、患者の脳内では主に、視床、中脳、橋、海馬、扁桃体や帯状回という部位での炎症が増加しており、炎症が強い患者ほど強い疲労感を訴えることが分かった。さらに、炎症が起きた部位とCFS/MEの各症状には相関があり、視床、中脳、扁桃体での炎症が強い場合は認知機能の障害が強く、帯状回や視床の炎症が強いほど痛みの症状が、また海馬での炎症が強いほど抑うつの症状が強いことが明らかとなった。これは、脳内の炎症が起こっている場所で脳機能が低下し、CFS/MEにおける様々な症状を引き起こしている可能性を示唆している結果である。以上、The Journal of Nuclear Medicine へ投稿し受理された。Nakatomi Y, Mizuno K, Ishii A, Wada Y, Tanaka M, Tazawa S, Onoe K, Fukuda S, Kawabe J, Takahashi K, Kataoka Y, Shiomi S, Yamaguti K, Inaba M, Kuratsune H, Watanabe Y. Neuroinflammation in Patients with Chronic Fatigue Syndrome/Myalgic Encephalomyelitis: A 11C-(R)-PK11195 PET Study. J Nucl Med. 2014:55. [Epub ahead of print]
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Research Products
(3 results)