2011 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージの持つ結晶貪食作用による尿路結石防御機構の解明
Project/Area Number |
23791774
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
田口 和己 名古屋市立大学, 医学研究科, 研究員 (00595184)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2012-03-31
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Keywords | op/opマウス / M-CSF / マクロファージ |
Research Abstract |
Mφの走化因子であるColony stimulating factor-1 (Csf1)遺伝子に変異を有するマウス(B6C3Fe a/a-CsfIop/J)を導入し、heterozygous同士を交配させて、wild-type, op/opマウス各30匹程度まで繁殖した。Genotypingは、尻尾より抽出したDNAのCsf1変異領域を含むPCRを行い、制限酵素によるPCR産物の断片化をゲル電気泳動にて確認して行ったが、より簡便な方法としてTaqMan® ; probeを用いたSNP typing assayの技術を応用したプラマー・TaqMan® ; probeの設計を行い、PCRにてgenotypingを施行した。8週齢雄のop/opマウス及びwild type, heteroマウスに対し80mg/kgのグリオキシル酸を15日間腹腔内投与し、0日目、3日目、6日目、9日目、12日目、15日目で腎検体を採取した。併行して24時間蓄尿を行い、尿中シュウ酸,クエン酸,カルシウム,リン,マグネシウム排泄などの結石関連物質の測定を行った。シュウ酸カルシウム結石染色(Pizzolato染色)とMφ染色により、腎結石形成と消失の変化、Mφの動向や関連遺伝子の発現を評価した。 またop/opマウスにて、生後3日目よりヒト組換えM-CSF製剤を皮下注射することにより、Mφの分化・誘導が回復することが報告されている。この性質を応用し、結石モデルマウスに対してM-CSFをグリオキシル酸と同時期に皮下投与し、より腎Mφを分化・誘導させた環境をつくった。同マウスで同様に結石形成やMφ、結石関連遺伝子の評価を行った。
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Research Products
(4 results)