2012 Fiscal Year Research-status Report
石灰化歯根膜シートと人工ペプチドを使用した歯周組織再生
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23792465
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秋月 達也 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50401378)
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Keywords | 歯周病 / 歯周組織 / 再生 / 細胞治療 / beta TCP |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に行った動物実験の組織切片の作成を行い、解析を行った。結果としては、大きな歯周組織欠損を埋めることができるような新規人工骨補填材の評価を行い、良好な結果が得られた。また、細胞をゲル状にして移植するためのゲルに関しても検討を行い、こちらも良好な結果が得られた。両結果に関しては、特定非営利活動法人日本歯科保存学会2012年度春季学術大会(第136回)および、第55回秋季日本歯周病学会学術大会にて発表を行った。また、海外においては 98th Annual meeting American academy of periodontology collaboration with the Japanese society of periodontologyにおいて発表を行った。 以上の結果を受けて、本年度は新たに細胞ゲルと新規人工骨補填材を応用した実験を行った。臨床的には良好な治癒が得られており、microCTによる解析では、良好な結果が得られており、現在、組織切片を作成中で今後歯周組織の再生の量について組織切片上で詳細に検討する予定である。 これまでに得られた結果としては、新規材料の良好な生体親和性、骨伝導能ならびに骨誘導能も有する可能性がわかり、本材料を併用することで歯周組織再生のうちでも最も難しい広範にわたる歯周組織欠損の再生を行うことができると考えられる。 今後、細胞を応用した際に得られる再生効果について引き続き検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した実験に用いる材料と同じ材料が使用できなくなったが、代替材料として当初考えていたものよりも良好な材料を実験に用いることができるようになった。実験の経過としては、新規材料を使用することにより、検証内容が増えたものの、当初予定していた内容と同様の実験まで終えることができ、得られた知見の量は実験計画で記載した内容よりも多いものとなった。 今後、組織切片にて実験の結果を解析、検討し、得られて知見に関して、学会、論文にて発表していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、行った実験の標本の組織切片を作成し、組織学的、組織計測学的に結果について検討していく。 得られた結果に関しては、国内外の学会において発表を行い、得られた知見について多くの研究者たちと議論し考察したいと考えている。 また、結果を論文で発表し広く公表したいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(4 results)