2011 Fiscal Year Research-status Report
エンド・オブ・ライフ・ケアに携る臨床看護師に対する看護倫理教育プログラムの開発
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23792589
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹之内 沙弥香 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00520016)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | End-of-Life Care / 看護倫理 / 看護継続教育 / 臨床倫理 / ターミナルケア |
Research Abstract |
平成23年度は本研究課題において、我が国のエンド・オブ・ライフ・ケア(EOLケア)にたずさわる臨床看護師を対象とした、新たな看護倫理教育プログラムの内容やあり方について検討した。[看護倫理教育プログラムの検討]・平成19年~21年度厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業「がん医療の均てん化に資する緩和医療に携わる医療従事者の育成に関する研究」班において、研究者らはEnd-of-Life Nursing Education Consortium Japan (ELNEC-J)コアカリキュラムを開発した。そのカリキュラムの10のModuleの中に、EOLケアにまつわる倫理問題をとりあげたModule 4がある。現在までに、本研究課題において、Module4に不足するコンテンツを補い、汎用性を高めるための検討を実施した。看護倫理教育プログラムに補足する内容として、EOLケアの臨床にたずさわるジェネラリストナースが、倫理問題の同定・分析・解決するのに必須とされる、医療倫理や看護倫理の知識に関して、基礎的な内容を追加することとした。また、倫理に関する用語をわかりやすく説明する必要性についても確認した。・臨床倫理の事例検討用フォーマットとして、Jonsenらの臨床倫理の4分割等をもとに、看護師が臨床倫理の事例検討を行うことができる枠組みとその手引きについて検討した。手引き作成においては、EOLケアを実践している病棟のリーダー格である看護師の協力を得て、研究対象となる医療施設のリーダー格である看護師が独自に事例検討を開催できるよう配慮した。・効果的な学習を促すカリキュラムの枠組みである教育の分類体系に基づいて、認知・感情・精神運動の各ドメインに働きかけられる要素を補充する必要性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年12月より産前産後休暇および育児休暇を取得したため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに得られた結果をもとに、新たな看護倫理教育プログラムの開発を継続し、有識者によるレビューを実施し、プログラムを修正する。そして、開発された看護倫理教育プログラムを用いた教育的介入が看護師に及ぼす影響を、倫理的感受性、死にゆく患者に対する看護師のケア態度、専門職としての自律性という3つの指標を用いて、多方面から検討する。平成25年度より1年間をプログラム開発と修正、残る2年間をプログラムの実施と評価に分けて研究を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は平成25年3月31日まで育児休暇取得により研究を中断しているため、研究費使用計画は無い
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Research Products
(1 results)