2011 Fiscal Year Research-status Report
在宅障害児の家族のユーザーフレンドリーなサービス利用体制の構築に向けた実証研究
Project/Area Number |
23792667
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Research Institution | Ibaraki Christian University |
Principal Investigator |
松澤 明美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 講師 (20382822)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 在宅障害児 / 家族 / 在宅ケア / サービス利用 / 情報提供 / サービスの質 / ファミリー中心サービス / ヘルスサービスリサーチ |
Research Abstract |
本研究の目的は、わが国における在宅障害児家族のサービス利用とその関連要因を明らかにすることである。具体的には、在宅障害児のサービス利用に関する情報(情報の有無・量・情報源・共有・情報入手のタイミング)等のサービス利用プロセスについて、疫学的手法を用いて解明する。そしてその実証データに基づき、わが国の在宅障害児をもつ家族のためのユーザーフレンドリーなサービス利用体制の構築を目指して、在宅障害児家族の視点に立脚したサービス利用体制およびサービス情報提供のあり方について、具体的に提言する。 本研究の意義としては、わが国における在宅障害児のサービス利用の現状が明らかになるだけではなく、サービス利用システムの問題の明確化によって、今後のわが国における在宅障害児家族のサービスへのアクセス向上に向けた具体的対策への検討につながると考えられる。わが国においては、障害児のサービス利用に関連する先行研究は非常に少なく、サービス利用の現状さえも明らかになっていない。これらのことから、本研究は、学術上、意義があると考えられる。 今年度の研究の成果としては、まず本調査の実施に向けて、関連する国内外の先行研究のレビューを実施した。加えて、既に実施している予備的調査の結果について、再分析を実施した。この結果については、今年度の国内外の学会において発表することになっており、さらに論文化に向けて検討を進めていく予定である。次年度については、実際の本調査の実施に向けて、引き続き先行研究のレビューおよび調査フィールドの調整等を含めた具体的準備に向けた作業を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は本研究の初年度にあたり、現在のところでは、おおむね順調に進展していると考えられる。次年度以降が本調査の実施およびその作業等にあたるため、それに向けて、計画に沿って準備を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究成果を国内外の学会等にて公表していくともに、論文化に向けての作業を進めていく。同時に、本調査の実施に向けた準備等を計画に基づいて実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究の遂行にあたっては、国内外の学会発表等に関連する旅費および参加費等、また研究成果の論文化および本調査の実施に向けた準備にあたっては、資料収集等の費用が必要となる。さらに調査フィールドの調整にあたり、旅費および会議費等も必要になってくる予定である。
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