2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨量維持を目的とした適正リン摂取量の解明 -「多面的評価」をもとに-
Project/Area Number |
23800056
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
伊藤 早苗 女子栄養大学, 栄養学部, 助教 (50610846)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | リン / カルシウム / ビタミンD / 骨密度 |
Research Abstract |
平成23年度に日本人若年成人女性(大学1年生)を対象に行った観察疫学調査を実施した。平成24年度は得られた血清から血清繊維芽細胞成長因子23(Fibroblast growth factor 23;FGRF-23)の測定、および3日間の秤量記録法を用いた食事記録の解析を行った。得られた全データを用いて解析し、以下の結果を得た。健康な若年成人女性(194名、19.5±0.3歳)を対象とし、身体測定、早朝空腹時採血、24時間蓄尿、DEXA法による骨密度測定、また秤量目安量記録法による3日間の食事調査を行った。血清FGF-23、無機リン(iP)、総カルシウム(Ca)、副甲状腺ホルモン(whole-PTH)、活性型ビタミンD (1,25(OH)2D)濃度、また、24時間尿中無機リン(iP)、総カルシウム(Ca)排泄量を測定した。食事調査より、エネルギーおよびリン、カルシウムを含む栄養素摂取量を算出した。その結果、対象者の身長は158.1±5.2 cm、体重は53.9±8.1 kg、血清FGF-23は30.6±11.6 pg/mL、血清iPは3.8±0.4 mg/dL、24時間尿中iP排泄量は648±149 mg、全身骨密度は1.138±0.074 g/cm2、リン摂取量は762±212 mg/日(512±106 mg/1000 kcal/日)であった。血清FGF-23と有意な正の相関のあった因子は、身長、体重、血清iP、血清Ca、24時間尿中iPおよびCa排泄量、全身骨密度、1000 kcalあたりのリンおよびカルシウム摂取量であった。血清FGF-23と有意な負の相関にあった因子は、血清1,25(OH)2Dであった。日本人若年成人女性において、血清FGF-23はリンの栄養状態を示す因子として有用である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)