2012 Fiscal Year Annual Research Report
マウスES細胞の樹立過程のライブセルイメージング解析
Project/Area Number |
23870017
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上田 潤 大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教 (80450394)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | ES細胞 / ライブセルイメージング / エピジェネティクス |
Research Abstract |
ES(胚性幹)細胞やiPS(人工多能性幹)細胞は再生医療の切り札として大きく期待されている。しかしながらES 細胞が生体内のどの時期の細胞に由来するのか、またどのような過程を経てICM(内部細胞塊)の細胞がES 細胞になるのかなど、まだ解決されていない疑問は多い。本研究課題ではマウス初期胚からのES 細胞の樹立過程を、各種レポーターマウスを用いてライブセルイメージングすることで、ES 細胞の起源、ES 細胞の形成過程について明らかにすることを目的としている。本年度は前年度に引き続き、各種レポーターマウスの作製と、その検証を行った。昨年度は丹羽仁史博士より分与いただいたOct4-EGFPのノックインマウスの作製に成功したが、本年度は新たにDNAのメチル化状態をMBDプローブによって可視化したマウスを作製することに成功した。このレポーターを用いてイメージングしたところ、ES細胞とマウスの初期胚(ICMの細胞など)とでは、DNAのメチル化状態(主にヘテロクロマチンが可視化される)が大きく異なることが明らかとなった。より具体的には、ES細胞のヘテロクロマチンは細胞周期を通じて常に凝集していた(明瞭なfocusが確認された)のに対して、初期胚のそれは非常に動的に変化しており、時折ヘテロクロマチンのfocusが消えることが明らかとなった。今後は本研究課題で作製したレポーターマウス由来の胚を用いてES細胞の樹立過程のライブセルイメージング解析を行なっていく。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] PRDM14 Ensures Naïve Pluripotency through Dual Regulation of Signaling and Epigenetic Pathways in Mouse Embryonic Stem Cells.2013
Author(s)
Yamaji, M., Ueda, J., Hayashi, K., Ohta, H., Yabuta, Y., Kurimoto, K., Nakato, R., Yamada, Y., Shirahige, K., and Saitou, M.
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Journal Title
Cell Stem Cell
Volume: 12
Pages: 368-382
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Dual Inhibition of Src and GSK3 Maintains Mouse Embryonic Stem Cells, Whose Differentiation Is Mechanically Regulated by Src Signaling.2012
Author(s)
Shimizu, T., Ueda, J., Ho, J.C., Iwasaki, K., Poellinger, L., Harada, I., and Sawada, Y.
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Journal Title
Stem Cells
Volume: 30
Pages: 1394-1404
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Hypoxia-inducible Epigentic Regulators Jmjd1a and G9a Antagonistically Control Angiogenesis and Immature Tumorigenic Cell Populations.2012
Author(s)
Ueda, J., Lee, K.L., Ho, J.C., Kitajima, S., Yang, H., Sun, W., Fukuhara, N., Zaiden, N., Chan, S.L., Tachibana, M., Shinkai, Y., Kato, H., and Poellinger, L.
Organizer
第10回がんとハイポキシア研究会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
20121206-20121207