2011 Fiscal Year Annual Research Report
慢性閉塞性肺疾患患者のセルフマネージメントに関する情報量の研究
Project/Area Number |
23890212
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
若林 律子 東海大学, 健康科学部, 講師 (20609359)
|
Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / セルフマネージメント教育 / 患者教育 / 患者の情報量 / 国際研究者交流 / カナダ |
Research Abstract |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は増加の一途をたどっており、2030年には死亡原因の第3位になると予想されている。COPD患者における治療、ケアでは増悪を予防するためのセルフマネージメント教育が必要であり、セルフマネージメントによって、増悪回数や入院回数を減少させることが報告されている。セルフマネージメント教育では患者に必要かつ適切な情報を提供し、患者自身がセルフマネージメントできることが目的であるが、日本における呼吸器疾患患者へのアンケートでは、療養生活に関する情報が十分に提供されていないことが報告されている。 本研究では、COPD患者のセルフマネージメントに関する情報量に医療機関で差があるかを明確にするために、カナダと日本の医療機関においてセルフマネージメント教育の情報量が異なるかを2年間の計画で行う。 初年度の本年度はカナダ、日本における医療機関での研究協力の環境づくり、データ収集を行った。カナダでは、COPD教育を専門的に行っているカナダマックギル大学呼吸器センターで研究協力を得た。研究協力を得るために、COPD患者へのセルフマネージメント教育を行っている医師、看護師と研究計画に関する検討会を開催した。日本では、カナダマックギル呼吸器センターと同じようにCOPD患者へのセルフマネージメント教育を専門的に行っている日本医科大学呼吸ケアクリニックで研究協力を得た。前述2施設は、セルフマネージメント教育を専門的に行っており、国際比較をしやすい。しかし、日本においては、COPDの専門外来は少ないため、専門的なケアを受けていない患者も多いのが現状である。このような患者のセルフマネージメントに関する情報量を把握するために、総合病院である東海大学附属病院呼吸器科外来にて、データを収集するための環境づくりを行った。 次年度は、各施設でのデータ収集と解析を行う計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
カナダマックギル大学呼吸器センター、東海大学附属病院呼吸器科外来における医師、看護師との検討会、倫理審査委員会への申請などに時間がかかり、データ収集開始時期が遅れ、患者数の目標値に達すことができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度達成することができなかった患者数を増やすために、データ収集日を増やし、調整する。
|