2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23890234
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
服部 耕治 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (30382310)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 関節軟骨 / 超音波 / 造影剤 |
Research Abstract |
これまで実験を行なってきた装置で、超音波造影剤の関節軟骨への造影効果の検証を試みたが、関節軟骨試料から遊離した造影剤が測定のアーチファクトとなって、計測不可能であった。そのため、試行錯誤のすえ、軟骨試料を入れる水槽に灌流装置を組み込むという改良を行い計測可能かどうか検証した。測定機器の改良で超音波反射波データ取得が可能となったため、平成24年度は造影効果の検討を研究計画書に沿って進めた。①超音波造影剤の関節軟骨への増強効果について:軟骨試料を造影剤ペルフルブタンに浸透させることで、超音波反射波信号は5.3~9.8倍(平均7.5倍)の増強効果が得られた。②造影剤の最適な浸透時間と浸透度について:造影剤への軟骨試料への浸透時間条件を振って検討した。直径6mm厚さ1.5mmの軟骨試料の場合、10分以上浸透時間を延長しても、結果にそれ程の違いはなく、約10分間の浸透時間で十分な造影効果を得ることを確認した。③造影剤の軟骨試料からの遊離動態について:軟骨試料を10分間造影剤に浸けた後、灌流装置付きの水槽に試料を設置し、超音波計測を経時的に行ったところ、最初の約2分で軟骨表面の超音波反射波(ピークピーク値)は最大となり、その後約20分かけて急減し、以降約40分間程度漸減するという造影剤の遊離動態の結果を得た。この造影剤の遊離動態は関節軟骨の水の移動を反映していると考えられ、関節軟骨の状態を評価するための一指標となると考える。超音波造影剤ペルフルブタンの関節軟骨への造影効果・浸透特性や関節軟骨からの遊離特性を明らかにできたため、次に臨床を模擬して、豚膝関節腔内に造影剤を注入し、超音波プローブを関節腔内に入れて関節軟骨の超音波特性の計測を行った。しかし灌流がうまく行かず、計測精度が著しく低下した。生体でも同様に計測に適した新しい灌流システムの開発が必要であると考え、研究を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)