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2011 Fiscal Year Annual Research Report

民俗文化が限界集落化に与える影響

Research Project

Project/Area Number 23905005
Research Institution小平市史編さん室

Principal Investigator

土田 拓  小平市史編さん室, 民俗調査員

Keywords限界集落 / 中山間地域 / 村落景観
Research Abstract

本研究は、限界集落化が進む農山村の現状に、集落個々の歴史や民俗が一定の地域性をもたらしている可能性について、村落景観の変化に焦点をあてて検討することを課題とした。
当初の研究計画にもとづき、中国山地の山間に位置する島根県浜田市長見町と安来市下山佐畑の二集落で聞き取り調査を行うとともに、島根県『農事調査報告書』等の資料を精査し、また航空写真を用いて景観の変化を確認した。
長見町は、エキと呼ばれる小谷ごとに家が散居しているところに集落景観の特徴がある。家々は小谷での稲作に加えて、周辺での炭焼きや木材搬出などにより生計を立てていた。このようにエキを単位として家々が定住したため、集落の限界化に伴う生産領域の粗放化もエキごとに進んだ。
一方、下山佐畑では、筍の生産と出荷に力が入れられていた点に農家経営上の特徴を確認できる。筍は個人所有の山で栽培されていた。そのことが、小規模高齢化が進みつつある現状において、集落の周囲に竹林が拡がる要因のひとつになっていると考えられる。
以上のとおり、両集落における過去の暮らしのたて方は、現在の生産領域の粗放化が進む場所や範囲、内容に影響を与えている。

URL: 

Published: 2013-06-25  

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