2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23908030
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
橋本 忍 上越教育大学, 附属小学校, 教諭
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Keywords | 小学校3年生社会科 / 空間認識 / 社会認識 |
Research Abstract |
1研究目的 本研究は、小学校3年生の社会科授業のうち、特に地理的分野において、子どもの空間認識と社会認識を広げ、深めていくことを主たるねらいとする。3年生の社会科では主に、身近な地域について地図を用いながら学習する。しかし、空間認識が十分に広がっていない3年生の子どもにとって、地図を見ただけでは自分の現在位置を確認することさえも難しい状況である。このような問題点を、ポータブルカーナビゲーションを活用することで解決し、より抵抗なく空間認識を広げていけるような指導法について研究していく。 2研究方法 身近な地域へ出掛ける際に、ポータブルカーナビゲーションを子どもに持たせる。積極的に校外へ出かけ、実際の道路や土地の使われ方と紙媒体の地図、ポータブルカーナビゲーションの地図を比較したり確認したりする機会を多くもつようにしていく。授業では、地図を用いた活動を中心にして活動を組んでいく。授業中の子どもの様子をビデオやボイスレコーダーで記録し、蓄積していく。また、子どもの空間認識がどのように広がってきているかを発言やノートへの記述から定期的に分析し、その後の授業の展開や指導の仕方の改善にいかしていく。 3研究成果 ○子どもが、地図と周りの様子を見て自分のいる位置を理解したり、自分の向いている方角をとらえたりすることができるようになったこと。 ○子どもが、地図から空間の様子を想像したり、スーパーの立地条件などについて、土地利用の様子と人の営みと結び付けて考えることができるようになったこと。 ○ポータブルカーナビゲーションと紙媒体の地図と併用した地域学習を継続することは、子どもの空間認識や社会認識を深めていく上で効果があると確認できたこと。
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