2011 Fiscal Year Annual Research Report
Android端末とクラウドツールを普通教室で利用する高等学校国語科の協働学習
Project/Area Number |
23910016
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Research Institution | 三重県立津商業高等学校 |
Principal Investigator |
藤田 裕之 三重県立津商業高等学校, 情報部, 教諭
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Keywords | Androidタブレット / 国語 / 協働学習 |
Research Abstract |
本研究は、無線LAN上の実習用サーバに設置したクラウドツールをAndroidタブレットから利用し合う学習システムを使い、高等学校国語科の協働学習を行うことで、学習者が主体的に文章の論理構成を学び、言語表現の充実につなげるための課題を明らかにすることを目的とした。 無線LANのNICが付属したノートパソコンにサーバOSとしてLinuxをインストール。Webサーバ上にクラウドツールであるNOTA、moodleを設置。無線ルータで無線LANを構築し、タブレット端末からアクセスできる学習システムを作り上げた。タブレット端末にはNOTAで必要なflashのサポートを考え、Androidタブレットを選択したが、数社のAndroidタブレットの中でflash上の日本語入力に対応しているのは独自IMEを採用している1社のものだけだった。 この学習システムを高校の国語科教員の研修会で試用した結果、国語の授業で使えそうという意見と難しいという意見が半々であった。課題は、教員側のスキルの必要性、指による入力の煩雑さ、無線LAN上に設置した実習用サーバのレスポンスの悪さであった。一方で普通教室で実施できる点、場所や時間を超越する可能性、情報のポートフォリオ化がメリットとして挙げられた。また、iOSタブレットや音楽プレイヤー、携帯ゲーム機など他のWebブラウザ付きの無線LAN端末との比較から、学習にはタブレット端末の画面の広さが必要との意見が多かった。 サーバレスポンスの悪さを無線ルータと実習サーバを有線LANで結ぶことで解決した上で授業実践を行った。具体的には評論文(コラム)の論理構成をNOTAを使い協働で図示して可視化し、moodle上で意見交流を行うものであった。課題として指入力の難しさを挙げた。タブレット端末は情報を眺めるには手軽で適しているが、文字入力には適さないとの意見が多数を占めた。
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Research Products
(3 results)