2011 Fiscal Year Annual Research Report
下肢筋力とバランス感覚を同時に行うスクワット運動支援装置の開発
Project/Area Number |
23917029
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
三浦 篤義 国立大学法人大分大学, 全学研究推進機構, 技術専門職員
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Keywords | スクワット / バランス / 下肢筋力 |
Research Abstract |
研究目的 スクワット運動は「下半身運動の王様」と呼ばれるほど下肢の基本運動である.下肢筋力の弱った人でも手軽に行うことの出来るスクワット運動支援装置を開発したが幾つかの問題点が出てきた.そこで,試作機であるスクワット運動支援装置を基に,自分の身長に合った座面位置の調整や支援負荷荷重の目安となる荷重の測定を行う負荷加重測定器などを付加し,新たに"新スクワット運動支援装置"の製作を行った. 研究方法・成果 バランス感覚や下肢に加わる負荷加重の調整あるいは負荷荷重の目安となる荷重測定,身長に合った座面位置の高さ調整,耐久性などを付加した実用性の有る支援装置となった.また,バランス機能の低下などで軽いふらつき防止や安心感を持たせる為のハンドバーも設けた. 主な改良点を下記に示す. (1)下肢に掛かる負荷加重調整には,硬度の違うゴムバンドを組み合わせることにより調整を行う. (2)座面位置の調整は,スコットラッセルの機構によりゴムバンドを掛ける位置により行う. (3)支援荷重の測定は,座面の鉛直方向の両足元付近に市販のロードセル2個を取り付け左右の支援荷重が判る様にしてある.これは,左右のバランスを測定する為である. (4)軽いふらつき防止や物に触ると安心感が有るためハンドバーを設けた.これは固定したものでなく,水平面から垂直方向に90°の範囲で円弧運動するが回転抵抗を持たせてある. (5)また,転倒防止の為に手すり(柵)も設けてある. 以上の改良を行い,ひとりでも簡単に下肢筋力の増強・維持,バランス訓練が行うことの出来る安価なスクワット運動支援装置の開発を行った.また,支援荷重を記録しておけば日頃の訓練の成果も分かる様になった.
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Research Products
(1 results)