2011 Fiscal Year Annual Research Report
複数の光電容積脈波センサを活用した映像酔い簡易計測方法及び警告システムの開発
Project/Area Number |
23919019
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
水沼 充 山形大学, 工学部, 技術員
|
Keywords | 映像酔い / 生体信号計測 / 光電容積脈波センサ |
Research Abstract |
1.研究目的映像ハードウエア発展や様々な映像コンテンツ普及が進む一方、映像の生体に及ぼす影響が社会問題となっている。本研究では、映像酔いに着目し、複数の光電容積脈波センサを活用して映像酔いが生体に及ぼす影響を常時・客観的かつ簡便に計測する手法について研究し、映像酔いの簡易計測方法及び警告システムを開発することを目的とした。 2.研究方法映像酔い簡易計測方法評価実験システムを構築し、複数の光電容積脈波センサを活用した簡易計測方法について研究し、簡易計測・評価・警告システムを開発する。具体的には、(1)開発した指尖光電容積脈波センサ内蔵グローブを装着し動きの早い映像を大画面ディスプレイ装置で視聴し、主観的に映像酔いと評価した時の複数の指尖光電容積脈波データ、映像酔いと評価しない時、無視聴時のデータを計測し保存する。(2)得られたデータに離散フーリエ解析等を適用して、各々の脈拍数等の生体信号を抽出し、その変化から映像酔いが生体に及ぼす影響を客観的・定量的に評価する有効なパラメータについて検討する。(3)簡易計測方法を確立し、警告システムを構築する。 3.研究成果以上の計画に従って指尖光電容積脈波センサ内蔵グローブを開発した。市販のデータ集録・解析システムLabVIEWを用いた映像酔い簡易計測方法評価用システムを構築した。市販DVD映画の動きの早い部分を評価対象映像として46インチ液晶テレビで視聴し、主観的に気分悪い、普通と感じた時及び無視聴時に得られたデータに離散フーリエ解析等を適用し脈拍数等の生体信号変化が得られた。提案システムの動作を確認し基盤技術を確立した。得られたデータと映像酔いとの関係解明には映像酔いの強い映像サンプル取得や映像酔いレベル表現の精度向上が求められる。今後は映像酔い簡易計測方法確立、警告システム実現が課題である。
|
Research Products
(1 results)