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2011 Fiscal Year Annual Research Report

救急救命士による骨髄内輸液路確保の教育プログラム作成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23931003
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

諌山 憲司  関西医科大学, 救急医科学, 研究員

Keywords救急救命士 / 骨髄内輸液 / 教育プログラム
Research Abstract

本研究は骨髄内輸液(IOI)路確保が、今後の救急救命士の処置拡大項目となることを念頭に教育プログラムを作成することを目的とした。先行的にIOIが病院前救護で広く実施されている海外におけるIOIの教育内容を調査し、救急救命士を対象に実験を行った。
調査国はイスラエル国・メリーランド州(U.A.)で、IOIの教育内容だけでなく、救急医療事情についても調査した。
イスラエル国では救急と消防組織は分離され、救急搬送で軽傷と判断された場合、通常料金に8%の割増課金とされていた。IOIや胸腔穿刺等の処置は、定期的に人形や動物(ブタ)モデルを使用した実習で技術を維持していた。IOIの教育内容は、(1)基本的知識(2)適応(3)感染予防(4)器具特性(5)使用方法、教育時間は、静脈路確保に要する時間と同様であった。
実験は、現役救急救命士(16名)を対象に、IOIの基本的知識と骨髄穿刺器具Bone Injection Gun(BIG)の使用手順を説明し、訓練用下肢・BIGを使用した。各々被験者は、1回練習を行い、実技習熟度を基本的手技20項目でチェックした。知識習熟度をIOIとBIGの基本的知識と手順について30問から正誤チェックした。所要時間は、講義30分、デモンストレーション10分、練習20分、実技評価30分、知識確認15分、質疑応答10分と合計約2時間で行った。実技習熟度は、ほぼ全員がBIGの使い方・手順に問題はなく、知識習熟度は正解率73.3~93.3%が13名、46.7~66.7%が3名であった。
2時間程度の教育でIOIの使用は問題ないが、感染やトラブル発生時の対応、習熟不足者への補足等を考慮すると静脈路確保に要する時間と同様、または動物(鶏)モデル等も使用しプラス数時間の教育が必要と考えられた。本研究における調査と実験から今後、救急救命士がIOIを実施するあたり、更なる教育システムの構築と充実が必要である。

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Published: 2013-06-25  

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