2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of criteria for matching learners to the lexical level of texts: An application to the teaching of Japanese as a first and a second language
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23H00072
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
松下 達彦 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00255259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏野 和佳子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 准教授 (50311147)
中俣 尚己 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (00598518)
橋本 直幸 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (30438113)
松田 真希子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (10361932)
田中 祐輔 青山学院大学, 文学部, 准教授 (10707045)
石黒 圭 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (40313449)
河内 昭浩 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10625172)
田中 牧郎 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (90217076)
本多 由美子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 特任助教 (80839936)
小森 和子 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (60463890)
岩下 真澄 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00612037)
桜木 ともみ 国際基督教大学, 教養学部, レクチャラー (80643808)
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 教授 (80454768)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 語彙データベース / 日本語教育 / 国語教育 / 意味推測 / 日中対照 / ルビ(振り仮名) / 初級語彙 / 学年配当 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究組織内での分担や進め方の確認をはじめに行った上、資料やデータを共有する仕組みを構築し、その後はサブプロジェクトごとに活動を進めた。最も大きなサブプロジェクトは各種データを統合したデータベースの構築である。大別して二つあり、一つは日本語教育用で、もう一つは国語教育用である。日本語教育用については、特に初級語彙リストの見直しを目的としたものであり、関連の文献・データの収集や作成手順をまとめた論文の作成などを行った。国語教育用については、主に学年別配当語彙の試案を作成するためのものであり、関連の文献・データの収集と併せて、採録語の単位の統一など、データ統合のために必要な作業を時間をかけて進めた。 その他の関連のサブプロジェクトとして、第1言語の影響を予測するための日中対照漢字語データベースの拡充を開始した。中国語に存在しない日本語漢語の意味推測に関する実験の準備も進めている。 未習語であっても単漢字の意味から語の意味を容易に推測できるものと容易には推測できないものがあるが、それについて、成人の日本語学習者と、小学生の母語学習者を対象にした実験の計画をまとめた。 語の学年配当と漢字の学年配当は一致しない場合に、漢字+ルビで提示するのか、かな提示するのかという問題を解決するため、ルビ効果の測定の実験の計画を進めている。 ビジネス、就労関係の語彙データの作成も検討しているが、2023年度終了時点においては、まだ計画ができていない。その他の点に関しては、おおむね予定通り進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースの作成作業については、収録すべきデータの検討がおおよそ終了した。採録語の単位をそろえる作業に時間がかかっている部分や、入手に時間のかかっているデータなどもあるが、2024年度中にマスターデータベースを完成させられる見通しまでは立てられた。言語行動調査の計画はやや遅れているが、関連資料は収集した。 その他のサブプロプロジェクトについてもおおむね予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は予定通りデータベースを完成に近づけ、語彙頻度プロファイラーの設計・構築に入る。語彙テストの作成もできそうな部分から始める。日本語教育用初級語彙リストの見直しを進めるため、言語行動調査を計画、実行する。また、ビジネス、就労に関する語彙データの作成の検討に手をつけられればと考えている。サブプロジェクトの意味推測の実験を進め、日中対照漢字語データベースを拡充し、新たに日韓対照同根語データベースも構築する。ルビの効果を測定する実験なども計画を立て、年度末までには実験を行いたい。
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Research Products
(24 results)