2023 Fiscal Year Final Research Report
変革をもたらすコンピテンシーを育む教材開発~豆は未来を救えるか~
Project/Area Number |
23H05051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
Ichinose Takae 広島大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 豆の力 / 食料危機 / コンピテンシー / SDGs / 家族農業 |
Outline of Final Research Achievements |
食料危機という地球規模の課題について考え追求するために、「豆」に注目した。豆関連の資料や冊子を存分に活用できるように整えたことで、グループで興味のある豆を一つ選んで徹底的に調査を行うことができ、互いの発表時にも複写ラベルシールを使用することでまとめを効率的に行うことができた。また、ゲストティーチャーの講演は、生徒が豆の栽培や利用方法、家族農業について理解を深めるための有意義な時間となった。人間にとっての豆の力と地球の自然環境にとっての豆の力を追求しその魅力を考える上で、生徒は多面的・多角的に思考を深め、既存の知識と新知識とを結びつけながら課題を乗り越えていこうとするコンピテンシーが育まれた。
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Free Research Field |
家庭科教育
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
「豆」に焦点をあて、生活課題を追求することで、豆は人間にとって豊かな栄養をもたらす側面とその栽培は地球環境にやさしい側面があることを理解し、食料危機という地球規模の課題に目を向けて考え、自分事として捉えることができる生徒があらわれた。 一連の授業により、課題を乗り越えていこうとするコンピテンシーが育まれてきたことから、SDGsの目標2や12および国連が2019年に定めた「家族農業の10年」である現在の課題について、豆を中心して家庭科の授業を構築することはグローバルな視点で物事を探究し,地道に行動できる生徒を育成するために意義あることだと考える。
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