2024 Fiscal Year Research-status Report
A MERGE-based cross-linguistic study on quantification
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23K00589
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| Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮本 陽一 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (50301271)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 雅子 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (00708571)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | 生成文法 / 大併合 / クレフト構文 / 多重焦点 / 等位接続 / FormCopy / stripping / 二項分岐 |
| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、クレフト構文の多重焦点では等位接続が関与していることを明らかにした、昨年度の研究成果に基づき、sideward movementが同時に2回起こるのではなく、conjunctionに対して通常仮定されるsideward movementを繰り返すことによって、多重焦点の構造は構築されることを明らかにした。Sideward movement自体は維持するものの、XP-YP構造が作られるわけではないため、Takano (2020)の提唱するXP-YP構造に係る特殊な認可条件を仮定する必要もなくなる。さらに、比較言語学的にトルコ語では多重クレフト構文が容認されないが、Takanoは構造構築の段階でトルコ語がXP-YP構造を容認しないためであると示唆している。この点も、Kornfilt (2018)で示唆されているようにトルコ語がDP言語であるとするならば、英語で多重クレフト構文が容認されない事実と同一の説明が与えられることになる。この研究成果は、DP言語とNP言語の差異についてスケールで捉える必要があるとするOda (2022)の示唆とも合致するものである。本研究成果はWAFL18において招待講演を行った。 また、不定代名詞句の関与するstrippingの統語構造について検討した。クレフト構文由来の分析と焦点化移動に基づく分析がstrippingについては提唱されてきたが、原則、両分析を維持する必要があることを、不定代名詞が複数関与する場合、量化詞を含んだ場合等を詳細に検討することから明らかにした。本研究成果は国際学術雑誌に出版した。 さらに、「大併合」操作自体のどの部分が人間特有の性質であるのかを明確にするため、二項分岐(binarity)についてFitch and Hauser (2004)、Miyagawa (2021)等をもとに実験を開始する準備を進めた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
日本語の多重クレフト構文ならびに疑問詞を伴うstrippingの分析を終えたことに加え、比較言語学的な観点から多重クレフト構文については、トルコ語を中心に分析の方向性も見いだせた。さらに、「大併合」操作について生物言語学的な観点からの議論を開始できたことから「当初の計画以上に進展している」と判断する。
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| Strategy for Future Research Activity |
比較言語学的な観点から多重クレフト構文(ならびにstripping)の分析の精密化を図る予定である。また、今年度は、生物言語学的な観点から(パイロット)実験実施を行えるよう、検討を進めていく。
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| Causes of Carryover |
引き続き今年度も、遠隔会議システムならびにメールを用いて、共同研究者の前田雅子氏と綿密な意見交換・議論を行い、特にstrippingの分析については国際学術雑誌に投稿する準備まで順調に進み、旅費等に余裕ができた。次年度は、生物言語学的な観点から国際共同研究に焦点を移す予定である。よって、次年度は主に海外出張に予算を使用する。
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