2023 Fiscal Year Research-status Report
日仏タンデムを中心とした国際共修と自律学習のための発展的プログラム開発
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23K00653
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
廣田 大地 神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (00633885)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | タンデム学習 / フランス語教育 / 外国語学習 / 自律学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
母語が異なる二人の学習者が協力しあう「タンデム学習」が外国語教育の分野で昨今注目されている。5年間の研究期間における初年度に当たる本年度には、これまで申請者が組織してきたようなフランス語を学習する学部生を対象としたタンデム学習だけでなく、大学院生3名にもタンデム学習に参加してもらい、その結果をアンケート形式で回収した。 他にも、すでにこれまでタンデム学習を経験している学部生を補佐員として雇用しつつ、日仏タンデム学習を円滑に進める手助けになるような日仏両言語で書かれた学習補助教材を作成した。さらには、タンデムを経験した日本人フランス語学習者や、フランス語を母語とする日本語学習者が、自分たちの経験を役立て、さらなる学習の経験の場所を得られるようにするため、フランス語プレゼンテーション大会を企画し、そこにゲスト参加者としてフランス語を母語とする留学生に参加してもらうことで、タンデム学習と、その他のフランス語学習方法の連携を実践的に探究した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、今年度の前期と後期にそれぞれタンデム学習のペアを組織し、その学習状況を確認することができた。また、タンデム学習と連携させるためのフランス語プレゼンテーション大会も実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、これまでの数年間で蓄積してきたタンデム学習の様々な具体例を比較しつつ、タンデム学習を円滑に進める上でのポイントを整理し、一種のタンデム学習のためのガイドブックを作成していく。また、タンデムをすでに経験した学生が、初めてタンデムに取り組むような初心者の学生をサポートできるような制度設計を考えていく。さらには、タンデム学習と、フランス語プレゼンテーション大会をはじめとした他の学習活動との連携についてもさらに考察を深めていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、初年度に購入を予定していたパソコンが、デスクトップ型とノート型の2台ではなく、マルチモニタ接続などを工夫することで、ノート型の1台の購入に抑えられたという点がひとつにある。また、学生補佐員などの雇用が予定よりも少なくなってしまったことも挙げられるため、2年次にはタンデム活動の規模を拡大することで、補佐員雇用の経費を初年度以上に活用することを計画している。
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Research Products
(2 results)