2023 Fiscal Year Research-status Report
Quantitative Evaluation of the Impact of Food Production on Social System Transformation: Archaeozoological Approach
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23K00952
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Research Institution | Yamanashi Prefectural Museum |
Principal Investigator |
山田 英佑 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (30748968)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 動物考古学 / 動物利用文化史 / イノシシ属 / 食性復元 / 幾何学的形態解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、沖縄本島北部のグスク時代遺跡から出土したイノシシ属の資料を中心に、食性復元の基礎となる臼歯表面の三次元形状データの計測を進めた。並行して、臼歯輪郭形状データの収集を進めた。また、予察的な分析として、当該年度に得たデータを、すでに収集済みの先史時代および近世以降の出土資料から得たデータと比較した。現在、沖縄本島中部・南部地域の出土資料について、データの収集を継続中である。さらに、研究の基盤となる現生資料についても、様々な飼育環境下にある個体を研究資料として入手し、標本化、データ化することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた出土資料のデータ収集が順調に進展しているほか、より精緻な分析を可能にする現生資料のデータ充実化にも取り組むことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、琉球列島全体に調査対象を拡大するとともに、国外の遺跡から出土した資料のデータ収集も進め、本格的な分析に取り組む計画である。
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Causes of Carryover |
当該年度は、沖縄本島に調査対象地域を絞って先行的に調査を実施することとした。次年度以降、沖縄本島以外の島嶼地域へ調査対象を拡大するほか、国外資料の調査を推進していく予定である。
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