2023 Fiscal Year Research-status Report
港湾都市における津波率先避難の行動モデル構築とシミュレーション分析
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23K00969
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
深田 秀実 小樽商科大学, 商学部, 教授 (40547866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 雄一 北海道大学, 文学研究院, 教授 (90250399)
塩崎 大輔 星槎道都大学, 社会福祉学部, 講師(移行) (90910399)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 津波 / 率先避難 / GIS / 函館市 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度(2023年度)は,北海道函館市を研究フィールドとして,(A)と(B)を行った. (A)函館市の津波避難計画に関する調査・検討 本調査では,函館市の地域防災計画書および函館市津波ハザードマップを入手し,函館市が想定している地震被害の予測や津波浸水の予測(浸水区域,浸水深など)を確認した.その結果,函館市地域防災計画は令和5年度(令和6年2月)に改訂され,特に,日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震特措法の改正により,函館市が地震防災対策推進地域の指定を受けたことから,地震および津波対策を網羅した地震防災対策推進計画が追加されていることが分かった. (B)GPSを用いた疑似的避難行動調査 研究分担者等が行っていた本調査では,函館市内において,被験者が20名程度の集団における疑似的な津波避難による移動データ(徒歩避難軌跡データ)を入手できていた.当該データの分析結果によると,函館市豊川町から函館西高校に疑似的に避難したデータでは,概ね10分前後で避難が完了していることが分かった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
北海道函館市を研究フィールドとして令和5年度(2023年度)に実施する予定であった(A)・(B)・(C)のうち,以下の(C)は,(B)「GPSを用いた疑似的避難行動調査」のデータ確認等に時間を要してしまい,2023年度中の実施には至らなかった. (C)GISを用いた避難速度の可視化解析 本解析では,(B)の疑似的避難訓練によって得られた実測データに対して,地理情報システム(GIS)を用いて可視化し,解析する.この解析より,函館市中心部における津波避難の歩行移動速度を把握する.
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度(2024年度)は,タイムマネジメントを意識し,上記(C)と下記の(D),(E)を行う予定である. (D)函館市中心部の自主防災組織に対するヒアリング調査 本調査は,函館市中心部の自主防災組織(町内会)の役員を対象として,津波率先避難に関するヒアリング調査を実施する. (E)Web調査による津波率先避難意識の調査分析 本調査は,津波浸水想定エリアに居住する函館市民を対象に,Web調査を用いて,津波避難に関する意識調査を行う.このWeb調査で得られた回答データに対し,「震度」「避難情報」「声かけ」といった説明変数を検討しながら,津波率先避難の意思決定要因を明らかにする.
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Causes of Carryover |
函館市中心部における疑似的な津波避難の移動軌跡データを,新たに加わってもらった研究分担者等から入手できたことにより,当初予定していたハンディGPSを購入する必要がなくなったため.
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Research Products
(15 results)