2023 Fiscal Year Research-status Report
The Security and Prosperity Dilemma in Global Value Chains
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23K01296
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
高木 綾 関西外国語大学, 英語キャリア学部, 准教授 (20624604)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 安全保障と経済 / グローバル・バリューチェーン(GVCs) / 在中多国籍企業 / 海外直接投資(FDI) / 国家・市場関係 / ディリスキング / 米中関係 / マーケットクラフト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の初年度に実施した研究成果は、以下のとおりである。 第1に、交付申請書の作成以降に公刊された先行研究の整理を行い、最新の研究動向を確認した。第2に、海外直接投資及びグローバル・バリューチェーンに関する新たな政策、データ、現地企業の動向に関する情報収集を行い、実態把握を継続した。第3に、上記2作業の成果を研究会で報告した。特に、その参加者の多くが中国問題の専門家で構成されていたため、自身がこれまで研究をしてきた米国側の視点とは異なる知見を得ることが出来、非常に有意義な経験となった。第4に、それらのフィードバックを反映させた論文を執筆し、現在学内紀要に投稿中である。第5に、当初は2年目に予定されていたサーベイ調査を、予算の前倒し支払い請求をして行った。その際、中国における現地調査を行うことの困難さから、ウェビナーなどを通じて情報収集を行い、それらを反映させた設問を作成した。今回は、在中国の米国多国籍企業の、特に経営戦略に決定権を有する管理職の方々に対し、調査を行った。歴史的な円安のため、一件当たりの単価が高騰し、望ましいサンプルサイズを確保することに苦戦したものの、貴重なデータを収集することが出来、有意義であった。第5に、そのサーベイ調査で収集したデータ分析の結果を報告するべく、国際会議に申請し、受理された。報告は、次年度に行うこととなる。 今後は、その成果をもとに、国内外の学会報告や国際ジャーナルへの投稿を進めていきたいと考えている。また、サーベイ調査のサンプル数不足の問題については、出来る限り予算の範囲内で再調査を行うことを検討していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究は、現在のところ、順調に進展している。当初2年目に予定していたサーベイ調査も終え、予期していなかった問題点(円安の影響)を早めに把握することも出来た。今後は、それらの課題に取り組み、より良い成果を上げられるよう、さらなる努力を続けていきたい。同時に、引き続き、データの分析、学会報告、論文の執筆及び投稿を継続していく。
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Strategy for Future Research Activity |
上記項目の重複にもなるが、今後も当初の計画に沿い、安全保障要因が企業の行動に及ぼす影響について、分析を続けていく。データ分析に加えて、現在の新たな状況に対応した概念の構築も行いたい。その上で、国内外の学会及び研究会における報告を行い、様々な聴衆からのフィードバックを得て、それらを反映させた論文を執筆し、国際ジャーナルへの投稿を進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
当該年度において、当初次年度に実施を予定していたサーベイ調査を行うこととなり、前倒し支払い請求を行った。サーベイ調査の予定額が未確定であったため、余裕を持たせて請求を行った。そのため、未使用額が発生した。 次年度は、国際会議で発表を行う予定があり、旅費が発生することが見込まれる他、国内の学会・研究会への参加に関する諸費用、論文執筆に関する英文校正費などに研究費を使用する予定である。
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Remarks |
【その他口頭発表】 「中国における 米系多国籍企業 -WTO加盟後の展開と今後の課題- 」アジア共創塾、2023年5月27日 。 「米国のグローバル・バリューチェーン政策ー国家と市場の相互作用ー 」アジア共創塾、2023年9月23日 。
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Research Products
(1 results)