2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K01383
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
森 悠子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10748198)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 抗議活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は世界における抗議活動の変遷やインドにおける抗議活動について先行研究や下調べを行い、現地調査やデータ整理など来年度以降の分析に必要な準備を行うことができた。具体的には、次の2つの研究に着手し、その準備を行った。 第一のものは、インドのパンジャーブ州を中心に起きた農村の抗議活動に関する研究である。2023年度は8月および3月にチャンディーガルの研究協力者のもとを訪れ、事前調査を行った。具体的には、8月には研究者を中心にインタビューを行い、現地でのネットワークの構築に努めた。3月は活動家およびパンジャーブ州における農村での質問紙を用いた聞き取り調査を行った。およそ40世帯の調査を行い、農村部における抗議活動の参加に関して詳細な状況を把握した。 第二のものは、農村における道路の舗装状況と市民の抗議活動への参加状況の関係を調べる研究である。本研究は市民の抗議活動の詳細に関しては、Armed Conflict Location & Event Data Projectが作成したデータを用いることとした。道路の舗装状況については、2001年にインド政府が行った農村部における道路舗装プロジェクトに着目して研究を行うこととした。道路の舗装状況については政府のウェブサイトで公開されるものを用いる。2023年度はインドにおける研究協力者とともに道路データの整備を行い、おおむね完成している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
準備のためのフィールドワークを実施し、必要なデータの整備を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は9月前後にパンジャーブ州で訪問面接調査を行い、抗議活動の参加のメカニズムや効果について検証を行う。また、道路の舗装状況と抗議活動に関する統計分析を進める。
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