2023 Fiscal Year Research-status Report
An experimental study of ikki and labor disputes
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23K01492
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 健太郎 京都産業大学, 経済学部, 教授 (10387988)
山内 太 京都産業大学, 経済学部, 教授 (70271856)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 実験歴史学 / 所得再分配の実験研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究組織の3名は,毎週,共同で研究会主催し,院生および研究組織に属さない教員を加えて,日本17世紀から19世紀の一揆と英国19世紀から20世紀の労働争議についての歴史研究を進めた.研究代表者は,2024年3月5-6日に京都産業大学で研究会「実験経済学と哲学の交流」を主催し,共同研究者(斉藤)が研究組織「実験経済学の試み」として本研究の目的と進捗状況を発表し,参加者と討論をした.
2024年の研究の中心は一揆と労働争議に関する既存研究のサーベイであり,本研究独自の成果として提出できるものはまだないが,一揆と労働争議の発生率の推測に関して進展があった(発生率を知るためには,発生回数だけでなく,発生可能でも発生しなかった回数を知る必要がああるので困難だった).推測される発生率は,当初に想像していたより低い一方で,実験室実験(予備実験)で実現される再分配の争いの発生率がかなり高いことで,これについての調節が現時点での課題と認識している.
実験の実装化に手間取ったが,プログラムが完成し,2024年度中に実験を実施する目処がついた.上述の発生率の問題に加え,基本的には当初計画通りの実験であるが,単独決定者(領主あるいは経営者)と共同決定者(農民あるいは労働者)の役割決定のありかたが,単独決定者の優位性に対する公平感に影響し,再分配(一揆あるいは労働争議)の意思決定に影響する可能性があり,複数の役割決定方式を試す予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験プログラムの実現に予想以上に手間取ったため.
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Strategy for Future Research Activity |
実験の開始がややおくれたが,2024年度に実験を実施して,計画のおくれを取り戻すことは十分に可能である.
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Causes of Carryover |
予定していた実験の実施ができなかったため
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