• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Elucidate on Intra-family communication processes conducive to business succession

Research Project

Project/Area Number 23K01625
Research InstitutionTomakomai National College of Technology

Principal Investigator

金子 友海  苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (20369242)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 姜 理惠  法政大学, デザイン工学部, 教授 (90570052)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords事業承継 / ファミリービジネス / 家庭内コミュニケーション / ビジネスゲーム / 出店型教育
Outline of Annual Research Achievements

申請者が開発した起業家教育教材SCCゲームを家族協働で企業経営する教材に改定し、家族内コミュニケーションについてゲームを通じて再現・観察する研究デザインを考案したが、最大1日と想定していた「親子での体験セッション」は長すぎるとのことで、半日程度で終了するゲームが必要となった。そこで、新たに体験セッション用のキッチンカーゲームを考案した。このゲームは子供たちの好きなクレープ屋を題材としており、親子でのゲーム体験を通してスモールビジネスを疑似体験できる。ゲームの構成は、クリームやバナナ、チキン、ハムなどの食材を使って、顧客となるゲーム参加者のニーズを想像しながら、2種類のクレープを考案する。それぞれの食材にはコストが発生するので、その点も考慮しながらクレープを作り、自分たちの儲けを加えて値付けを行う。ゲーム参加者がそれぞれ手持ちお金の中で、自分以外のプレイヤーからクレープを購入する。その売り上げから仕入れ値を引いて、利益が確定する。学生同士のテストプレイを重ね、最終的には小学生にプレイしてもらい、小学生でもわかる内容であることを確認できた。簡単がゲームであるが、「付加価値をつけることにより、安く作って高く売る」というビジネスの基本を体験できる。このゲームの実施マニュアルを作成し、ゲーム前後のアンケート項目についても検討し、研究ガイドを作成した。このゲームについてはISAGA Simulation & Gaming Competition (ISGC2023)にて発表を行い「Excellent Gaming Award」を受賞した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

令和5年度には実施計画にある「本モデルの研究ガイド作成」や「パイロットテスト実施」と並行して、令和6年度に計画していた「データ収集」 についても、金沢、鯖江、東京でファミリービジネス親子のデータを多数とることができ、ファミリービジネス内における親子のコミュニケーションを通じた起業家マインドセットの醸成と、知識構築についての定性研究を展開した。また、ファミリービジネス内における親子のコミュニケーションについて出店型教育を通じた実験を実施した。その定性調査により、ファミリービジネス親子と一般ファミリーの違いが明らかになりつつあり、投稿を準備中である。このように、当初、令和6年度以降に計画していた研究を前倒して行い、研究が加速している。研究は計画以上に進展しているが、ファミリービジネス親子についてのデータ収集はそのサンプル数が少ないこともあり、より多くサンプルを集めることができるため研究遂行上のメリットは大きい。

Strategy for Future Research Activity

令和6年度も引き続き、ファミリービジネス親子についてのデータ収集を行うとともに、ファミリービジネス内の親子コミュニケーションについて更なる実験セッティングの探索し、より多面的なデータ収集を行う。また、得られた知見を用いた教育システムの構築を目指して7000件の起業家教育論文レビューに着手し、これにより尺度や実験セッティングの端緒を掴むことを想定している。これは、研究成果の社会へのフィードバックという点において、その汎用性を高めることができ、本研究のアウトプットとして重要と考える。
昨年度に引き続き、研究内容の社会での受容度を確認することも兼ねて、国内外での学会発表を行う。キッチンカーゲームについては、ISAGA2024においてワークショップを開催し、多くの研究者に体験してもらうことを通して、外国におけるファミリービジネスの事業承継についての知見も集め、その良いところを本研究に取り込む。

Causes of Carryover

今年度は人件費が必要となる大掛かりな実験を行わなかったので支出が無いが、次年度は行う計画である。
物品費についても、大掛かりな実験に必要となる物品の購入と考えていたので、次年度に行う大掛かりな実験に伴い支出する。
旅費とその他については、国内外での発表や研究打合せに支出したが、次年度は7月にニュージーランドでの発表があり、支出予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Journal Article] Learning of Successors in Long-Lived Family Firms: Knowledge Construction for Entrepreneurial Mindsets2024

    • Author(s)
      Chujo Koichi、Kang Rihyei
    • Journal Title

      The Asian Conference on Education 2023: Official Conference Proceedings

      Volume: 1 Pages: 389-400

    • DOI

      10.22492/issn.2186-5892.2024.34

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] The Japanese Family Business: Learning Culture and Values for Family Legacy and Business Sustainability2023

    • Author(s)
      Rihyei Kang
    • Organizer
      3rd ASIA PACIFIC Family Business Summit 2023
    • Int'l Joint Research / Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi