2023 Fiscal Year Research-status Report
医療人材不足のへき地における少人数で実践可能な地域包括ケアシステムモデルの構築
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23K01871
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
米澤 大輔 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90711896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濃野 要 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80422608)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 超高齢社会 / 地域包括ケアシステム / インタビュー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまで指導を受けても行動変容が起こらなかった被支援者にインタビュー調査を行い、地域または個人の課題を明らかにする。インタビュー調査で挙げられた課題から、質問紙評価項目(チェックリスト)を作成し、介入研究で被支援者の行動変容が実際に起きるかについて、評価項目の正当性を検証する。評価項目の正当性を明らかにすることで、ある程度範囲は限られるが、過疎地・へき地に赴く医療従事者の専門分野以外の医療・介護であっても、必要な医療サービス・指導を提供することができる。また、この介入研究の効果を証明することで、粟島浦村と連携して、本実践を継続したいと考えている。長期間多職種連携していくことで、縦断的な介入結果を得ることができ、超高齢社会の日本において地域包括ケアシステムの実現に寄与することを目的としている。 今年度は、研究実施のための倫理審査の承認を得て、初年度は、研究フィールドである粟島浦村における高齢者を対象に、地域在住高齢者のための日々の「目標」「確認」事項及び効率的な行動変容に繋がる質問形式、フィードバック内容について検討し、行動変容理論に基づく健康自己管理に関する質問評価項目(チェックリスト)を作成するため、既存アプリを活用して、日々の健康自己管理を実施した。合計3ヶ月間行い、回答は週に1度回答してもらった。参加者全員の回答を得られた。 次年度以降、この結果を基に、行動変容が起こらない理由を解明するためのインタビュー調査を計画・実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究フィールドの粟島浦村と協力し、対象者の選定、日々の健康自己管理のデータの取得等、へき地における調査の継続を行うことができている。 冬期は島への移動ができないため、次年度の計画を移動できない期間に行い、再開後、計画書の予定通り、インタビュー調査を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、これまでに個別支援計画を作成・実施したものの、行動変容がみられなかった被支援者にインタビュー調査を行う。インタビュー調査は、個別またはグループで実施する。半構造化インタビューを用いて、生活習慣を変えなかった要因を中心にデータ収集を行う。インタビュー調査で収集したデータのコーディングを行い、カテゴリ化したのち、内容分析を行う(M-GTA)。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査を実施する予定でいたが、その前に冬期でフェリーの航行がなくなり、移動できなくなったため。再開後、また調査を進めていく。
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