2023 Fiscal Year Research-status Report
高圧高酸素環境における身体運動とEPA摂取が血管内皮機能と認知機能に及ぼす影響
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23K01975
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
中尾 武平 九州産業大学, 人間科学部, 准教授 (90522300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 篤司 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (90195975)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 高気圧酸素 / 身体運動 / オメガ3脂肪酸 / 血管内皮 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高圧高酸素環境における身体運動とエイコサペンタエン酸摂取(EPA)が血管内皮機能および認知機能に及ぼす影響を運動生理学的、神経病理学・薬理学的、医学的に検討することである。また、肥満・メタボリックシンドローム、血管内皮機能、認知機能等の改善に効果的な運動様式やEPA摂取量、安全な治療法の提言をめざすことである。本年度は、常環境と高圧高酸素の異なる環境における身体運動の血管内皮機能および認知機能に及ぼす影響を検討した。研究倫理審査、インフォーム・ドコンセントを実施した後、非喫煙者で健康な男性12名を対象に、無作為クロスオーバー試験を実施した。常環境は、絶対気圧1.00±0.998ATA、気温22.1±1.1℃、湿度70.5±6.5%、高気圧高酸素の人工環境室内環境は、絶対気圧1.41±0.008ATA、気温21.7±0.7℃、湿度73.5±4.6%であった。事前に、常環境にて運動負荷試験を行い、各被験者の運動強度および身体の安全性を確認した。自転車エルゴメータを用いて、運動強度60-70%VO2peak、60rpm/分、60mim/回、週2回、8週間の運動を実施した。実験前後に①形態・身体組成測定、②血管内皮機能検査(FMD)、③認知機能検査(Stroop Test Ⅱ)を実施した。結果、常環境と高圧高酸素の異なる環境において、2群間ともに実験前後の血管内皮機能に有意な差は認められなかったが、高圧高酸素環境においては認知機能(情報処理、注意力)の有意な差が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた被験者の人数が少なくなったが、おおむね順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、常環境および高圧高酸素環境における身体運動とエイコサペンタエン酸(EPA)摂取の血管内皮機能および認知機能への相乗効果を検証する予定である。経口摂取予定のEPA含有試料(約2g/日)は、研究協力企業と素材提供契約済みである。さらに、EPAの生理機能評価を行うため実験前後の採血および脂質分析を行う予定である。現在、医療機関および分析機関と最終調整中である。事後、速やかに実験を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
理由は、被験者人数の減少による謝金の支出額減少、旅費の未使用に依る。R6年度は、被験者20-30名を予定している。3ヶ月間の長期実験にはなるが、被験者の協力体制(確度の高い運動継続)を徹底し、計画的な予算執行をめざす。
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Research Products
(2 results)