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2023 Fiscal Year Research-status Report

数学的活動の学習過程における教師の数学観の影響と授業デザイン

Research Project

Project/Area Number 23K02372
Research InstitutionGifu Shotoku Gakuen University

Principal Investigator

黒田 大樹  岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (90964320)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 学  秋田大学, 教育学研究科, 教授 (90587304)
加藤 久恵  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords数学的活動 / 数学観 / 授業デザイン
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,教師の数学観の実態を明らかにし,教師の数学観が学習者の数学的活動の学習過程にどのように影響を及ぼすかを解明して,その実態に基づいて数学的活動の授業デザインを行うための枠組みを開発することが目的である.当初計画では,1・2年次(2023・2024年度)は,先行研究やアンケート調査をもとに,教師の数学観の実態を明らかにし,3年次(2025年度)は,1・2年次の研究で得られた知見をもとに,数学的活動の学習過程における教師の数学観の影響について分析し,その解明を行うとともに,教師の数学観の実態に基づいて数学的活動の授業デザインを行うための枠組みを開発する予定である.また,4年次(2026年度)は,3年次に開発した数学的活動の授業デザインの枠組みの有効性の検証を行う予定である.
1年次は,先行研究をもとに教師がもつ数学観について,外在的数学観と内在的数学観に整理し,教員養成系大学生を対象に数学観に関するアンケート調査を実施した.その結果,数学を専門としない大学生は数学を専門とする大学生に比べて外在的数学観に傾いていることが明らかになった.また,複数の小学校の授業実践の分析を行い,3・4年次に実施する計画となっている数学的活動の授業デザインを行うための枠組み開発についても検討した.
以上の成果を踏まえ,現職教師を対象とする数学的活動の意識や教師がもつ数学観に関するアンケート調査を作成した.このアンケート調査は,2年次に実施する予定である.
したがって,本研究は現段階では当初の計画通り進行しており,おおむね順調に進展していると判断している.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の開始当初は,1・2年次(2023・2024年度)において,先行研究やアンケート調査をもとに教師の数学観の実態を明らかにする計画であった.
1年次は,先行研究をもとに教師がもつ数学観について,外在的数学観と内在的数学観に整理し,教員養成系大学生を対象に数学観に関するアンケート調査を実施した.また,複数の小学校の授業実践の分析を行い,3・4年次(2025・2026年度)に実施する計画となっている数学的活動の授業デザインを行うための枠組み開発についても検討した.さらに,これらの成果を踏まえ,現職教師を対象とする数学的活動の意識や教師がもつ数学観に関するアンケート調査を作成した.
以上のことから,1・2年次において,先行研究やアンケート調査をもとに教師の数学観の実態を明らかにするという計画と照らし合わせ,「おおむね順調に進展している」と判断した.

Strategy for Future Research Activity

2年次(2024年度)は,1年次(2023年度)に作成した現職教師を対象とする数学的活動の意識や教師がもつ数学観に関するアンケート調査を実施し,教師の数学的活動に関する意識や数学観の実態を明らかにする.なお,アンケート調査の実施にあたっては,岐阜聖徳学園大学研究倫理審査委員会において,人を対象とする研究における倫理審査で承認を得た後に実施する予定である.
また,3年次(2025年度)は,アンケート調査をもとに,数学的活動の学習過程における教師の数学観の影響について分析し,その解明を行うとともに,教師の数学観の実態に基づいて数学的活動の授業デザインを行うための枠組みを開発する計画である.
さらに,4年次(2026年度)は,開発した数学的活動の授業デザインの枠組みの有効性の検証を行う計画である.
特に,3年次以降は,授業デザインを行うための枠組みを開発することから,実際の授業実践の収集・分析が重要である.したがって,2年次からより多くの授業実践を収集することに努めたい.

Causes of Carryover

1年次(2023年度)は,学会開催地が比較的近隣であったため,学会参加のための旅費を抑えることができた.一方,2年次(2024年度)には,ICME15(オーストラリア・シドニー)やPME47(ニュージーランド・オークランド)といった国際学会への参加を計画しており,旅費等の支出が増える予定である.したがって,2年次には交付決定している助成金をほぼ計画通り使用する予定である.

  • Research Products

    (5 results)

All 2024 2023

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 教員養成系大学生の数学観に関する調査研究ー数学的活動の実現に向けてー2024

    • Author(s)
      黒田大樹
    • Journal Title

      岐阜聖徳学園大学教職教育センター紀要

      Volume: 23 Pages: 189-196

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 学習者の発展的思考・態度を育成するためのモデルシートの改善ー教師の発問に着目してー2024

    • Author(s)
      黒田大樹・加藤久恵・重松敬一
    • Journal Title

      近畿数学教育学会会誌

      Volume: 37 Pages: 9-22

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 数学的理解過程における数学的な見方・考え方の変容ー小学校第1学年かたちづくりの単元における児童の考察を通してー2023

    • Author(s)
      黒田大樹
    • Journal Title

      第56回秋期研究大会発表集録

      Volume: - Pages: 109-112

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 数学的理解過程における数学的な見方・考え方の変容ー小学校第1学年かたちづくりの単元における児童の考察を通してー2023

    • Author(s)
      黒田大樹
    • Organizer
      日本数学教育学会第56回秋期研究大会
  • [Presentation] 発展的思考・態度を育成するための学習者支援方略の開発ーモデルシートの活用方法に着目してー2023

    • Author(s)
      黒田大樹・重松敬一・加藤久恵
    • Organizer
      第74回近畿数学教育学会例会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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