2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of the CO-OP-based collaboration model between teachers and occupational therapists in elementary schools
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23K02581
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
塩津 裕康 中部大学, 作業療法実習センター, 講師 (60790483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉澤 茂樹 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (40517025)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | CO-OP approach / 学校作業療法 / 特別支援教育 / 神経発達症群 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は大きく2つの研究を実施した。 1.小学校におけるCO-OPを基盤とした学校作業療法の効果検証 CO-OPを基盤とした学校作業療法を後方視的に検証した。通級指導教室において15名の生徒に対して個別介入を実施し、カナダ作業遂行測定(COPM)の変化を比較検証した。また、教諭の語りからCOPMの数値的変化では捉えきれない生徒、クラス、学校全体の変化を取得した。現在データ解析を実施している。加えて、教諭からフィードバックを受け、実践で使用するツールの修正・開発も実施した。 2.神経発達症群を有する小学生の参加とQOLの関係性 小児リハビリテーションを受けている神経発達症群(NDDs)を有する小学生92名に対し、Participation and Environment Measure for Children and Youth (PEM-CY)とKid- & Kiddo-KINDL Parents’ Version (KINDL)を用いて参加とQOLを測定した。測定は1学期(4月-6月)と3学期(1月-3月)に分けて実施した。その結果、NDDを有する子どもの保護者の参加ストラテジーの構造が明らかとなったことと、参加とQOLの関係性が明らかになってきた。また、時期の影響についてはデータ取得・解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述した通り、小学校におけるCO-OPを基盤とした学校作業療法の効果検証およびNDDを有する小学生の参加とQOLの関係性について解析ともに順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目は概ね順調に進展し、さまざまな知見が得られた。2年目は、大きく2つの方策を進める。 1.小学校におけるCO-OPを基盤とした学校作業療法の効果検証の継続 新たなツールを用いながら引き続き実践を重ね、データを蓄積することによって効果検証を実施する。
2.マニュアル 小学校におけるCO-OPを基盤とした学校作業療法の効果が確認できたこと、作業療法士が担うべき役割が明確になってきたこと、そして新たなツールの開発も順調に進んでいることにより、本実践のマニュアルを作成する。プロトコルを確立し、マニュアルを作成することにより、今後さまざまな小学校・地域でも実践可能になることを目指す。
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Causes of Carryover |
論文査読に時間がかかり、該当年度に掲載まで辿り着かなかったものがある。現状、査読プロセスが進行中のため、結果に応じて助成金を使用する。また、発注が遅れていた物品(PC)については、すでに発注済みである。
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