2023 Fiscal Year Research-status Report
講義、演習、臨地実習で学習経験を積む看護学生の学習観に基づく教育プログラム開発
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23K02648
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
中吉 陽子 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (30638721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 智子 安田女子大学, 心理学部, 教授 (90284140)
高瀬 美由紀 安田女子大学, 看護学部, 教授 (50437521)
坂村 八恵 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (70342277)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 学習観 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護職の責務を果たすための自己研鑽は個人の責務であり、学習者としての資質や自ら成長できる能力も看護職の必要条件である。そのため、看護基礎教育から将来を見据えて自己研鑽を続ける基本能力の育成に取り組む必要がある。本研究は、講義・演習・臨地実習を往来し、特殊で複雑な学習経験を積む看護学生の学習観と経年変容の解明し、適切な学習観へと移行させる教育プログラムを開発する。そのため研究1では、看護学生に学習に関する面接調査を実施し、学習観と学習観の経年変容を解明する。さらに研究2では、学習観測定尺度を作成する。最終段階である研究3では、適切な学習観を形成し発展させる教育プログラムを考案・実施し、学習観尺度で教育成果を検証する。 2023年度は、2022年度から実施している面接調査を継続して実施し、「学習に対する考え方や効果的だと思う学習方法」について、25名のデータを取り終えた。現在は、修正版グラウンデッドセオリーを用いて面接データを分析している。 また、看護学生の学習観を深く探求するために、その前提となる大学生の学習観に関する文献検討を実施した。大学生は、中高生と共通する狭義の意味での学習観と大学生に限定される広義の意味での学習観を持つことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に計画していた面接調査によるデータ収集が終了し、現在分析作業に着手している。また、研究2の研究計画の立案、倫理申請に向けた準備をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、面接データの分析を終了し、看護学生の学習観の変容を明らかにする。さらに研究2に着手し、研究1の分析結果に基づき看護学生の学習観測定尺度を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
データ分析・データ管理に必要な備品の購入を次年度に見送った。またデータ収集にかかると予測していた交通費や謝礼等が不要となった。
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