2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Mathematics Teaching Material Creation System for Hybrid Typed Classes to Support Students' Active Learning
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23K02752
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
山下 哲 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (40259825)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アクティブ・ラーニング / ハイブリッド型授業 / 数学教材作成支援システム / KeTCindy / オンラインテスト / 社会人基礎力 |
Outline of Annual Research Achievements |
ALハイブリッド型授業デザインを検討した結果,次の3点が重要であることが判明した.第1は,講義前に学習内容で理解できない部分を抽出するために,可能な限り予習することを推奨する.第2は,学習内容の理解を深めるために,授業時間中はできる限り演習を行う.第3は,学生自身のペースで復習できるように課題提出期限を設定する.具体的には,1回前の授業で講義スライド,講義プリント,復習課題を配付した.授業始めに,スライドを用いて講義し学習内容の要点を確認させ,講義プリントに転記させた.講義プリントは転記しやすいように穴埋め式を採用した.前回の学習内容の基礎事項確認するために,数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施した.学習内容の理解を深めるために,授業後1週間以内に復習課題を解答し提出させた.提出はオンラインシステム上で行い,完成するまで再提出を指示した.担当した基礎数学,微分積分,線形代数の授業において,この授業デザイン通りに授業を実施した. 専用の授業アンケートは未だ検討中であるが,所属校で実施している授業アンケート結果は,過去の授業資料を確認できることや自分のペースで学習できてわかりやすいと好評だった.また,社会人基礎力に関するアンケート結果では,授業で成長もしくは能力を獲得したと思う項目として,主体性・課題発見力・実行力が高かった. 2023年8月から9月にかけて日本数学教育学会第105回全国大会(青森大会)高専・大学部会や日本高専学会第29回年会で上記のALハイブリッド授業デザインについて発表し,研究協力者や数学教育関係者と意見交換できた.また,3月に城西大学で開催された数学教育セミナーで数学教材作成支援システムについて研究協力者と意見交換できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
専用の授業アンケートを実施できなかったが,ALハイブリッド型授業デザインモデルを提案し実施できた.この授業デザインモデルで前回の学習内容を確認するために,数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施できた.また,KeTCindyによるオンラインテスト作成システムKeTLMSの改良にユーザーとして要望した.ALハイブリッド型授業実践を支援する数学教材作成に関するwebページの準備も始めた.
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Strategy for Future Research Activity |
所属校で2024年度から正式に導入されたLMSであるWebClassでALハイブリッド型授業デザインモデルを実践する.専用の授業アンケートを完成し実施する.数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施しながら,オンラインテスト作成システムKeTLMSの改良に進言する.ALハイブリッド型授業実践を支援する数学教材作成に関するwebページの作成を始める.
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Causes of Carryover |
コロナ禍が終息した初めての年度だったため,国内学会発表が対面開催に踏み切れずオンライン開催となってしまい,予定していた旅費が残ってしまった.研究協力者との研究打ち合わせ国内旅費や,円安による海外の国際会議旅費の増分に充当する予定である.
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