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2023 Fiscal Year Research-status Report

Analysis of the impact of town compacting on the movement of local residents in their daily lives

Research Project

Project/Area Number 23K04168
Research InstitutionOsaka Institute of Technology

Principal Investigator

山口 行一  大阪工業大学, 工学部, 教授 (80294718)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsコンパクトシティ / エリアリノベーション / シミュレーション / マルチエージェント
Outline of Annual Research Achievements

日常生活における移動に関わる文献を整理したほか、研究対象地区のエリアリノベーションに関する取り組みを収集・整理した。道路や公共空間を用いた地区の魅力創出を目的とした社会実験において、アンケート調査と回遊行動調査を実施し、回遊行動に与える影響を分析した。
アンケート調査では、属性、訪問店舗数、滞在時間、休憩時間、回遊ルートなどを、回遊行動の調査では、社会実験のエリア内の来街者数を1時間ごとに調査した。
アンケート調査の結果、30代と40代、子供連れ家族の滞在時間が長く、一方、高齢者、同伴者なしの来街者の滞在時間は短かいことがわかった。
分析においては、賑わい指数と回遊指数を設定し、その関係に着目した。具体的には、賑わいは、開催日の出店店舗のタイプや時間別の滞在人数、回遊性は、回遊時間、休憩時間、利用店舗数、使用金額などを用いて指数化し、その関連性をスコア化して分析した。賑わいについては、飲食やカフェ、花などの小売、ワークショップなどのサービスといった店舗タイプ別にみると滞在人数に大きな違いは見られなかったが、店舗タイプの集積状況が異なっているゾーン単位でみると滞在人数が異なっていることがわかった。回遊性については、同伴者の有無や公園の利用の有無が回遊時間に影響を及ぼすことがわかった。また、高額を消費した来街者のみが、滞在時間が長いわけではないことがわかった。賑わいと回遊の関係性については、公園などの休憩施設を利用した来街者は、多店舗利用による消費行動をとる傾向がみられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は、地域の価値および回遊行動に関する意識構造分析として、地区の魅力を創出するための社会実験の来場者に対するアンケート調査を実施し、地域の価値が変化することで来街者数にも影響があることを確認し、地区の賑わいと来街者の回遊性について分析した。
マルチエージェントシミュレーションモデルの構築を開始する予定であったが、取り掛かれていない。

Strategy for Future Research Activity

エリアリノベーションなどの影響を分析するため、分析ツールとしてマルチエージェントシミュレーションモデルを構築する。また、位置情報データなどを用いて、シミュレーションモデルの整合性を確認したうえで、将来シナリオ別に歩行者量等の予測を行う。

Causes of Carryover

分析ツールとしてマルチエージェントシミュレーションモデルの構築を開始する予定であったが、対象地区における影響の範囲を引き続き検討する必要があるため、次年度にモデルの構築を行うことにした。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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