2023 Fiscal Year Research-status Report
教育工学に基づくIVR教育プログラムの開発:IVR医の裾野を広げる新たな方法
Project/Area Number |
23K07138
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
橋爪 卓也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80611582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 真由美 北海道大学, 大学院教育推進機構, 准教授 (10829899)
樋渡 昭雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30444855)
下平 政史 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60597821)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | IVR教育 / 教育工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は本邦のIVR医の裾野を広げるため、教育工学の知見に基づいた効果的・効率的な教育プログラムを開発することである。教育現場のニーズを分析して、システマティックに教育プログラムを開発する理論としてインストラクショナルデザイン(以下、ID)がある。IDを応用することによって、学習の効果・効率・魅力の向上とともに、オーセンティックな学びが実現できる。 初年度は教育プログラム開発の第1段階として、IVR医育成における現状と課題を探るため、当グループのIVR指導医に対し、IDの知見に基づくアンケート調査を実施した。現状の課題として、レジデントの手技修得機会の不足や高度な手技習得の困難さ、IVRに対するモチベーションの維持などに加えて、指導医、レジデント双方の時間不足などが示された。 IVRの裾野を広げていくためには、IVRを経験する機会の増加ため、施設間交流を含めた組織的な協働体制の構築、シミュレーターを用いた効率的な教育環境の整備、さらには、IVRに対する興味関心を維持する工夫により動機づけを高める必要性が示唆された。本結果に基づき、教育プログラムのプロトタイプ作成に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本グループのIVR教育における現状把握、ニーズ調査を行い、プログラム全体の設計、プロトタイプの作成に着手している。概ね予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
ニーズ調査の結果を基にプロトタイプのプログラムを作成中である。今後、完成したプログラムを実施し、アンケート調査等で、その有効性を評価する。プログラムそのものに対しても、必要に応じて改善を行い、より効果・効率の高いIVR教 育プログラムを目指す。
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Causes of Carryover |
血管モデルなどの教育コンテンツ作成の予算を計上していたが、本年度はデジタルコンテンツの作成をメインに行なったため、持ち越しとなった。次年度は物理的なシミュレーション環境の充実に予算を使用する予定である。
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