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2023 Fiscal Year Research-status Report

Hepatic Iron Metabolism and Fibrosis: Analysis Using the Leading-edge Imaging Technology and Its Clinical Application

Research Project

Project/Area Number 23K07179
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大西 裕満  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20452435)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀 雅敏  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (00346206)
坪山 尚寛  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00423187)
中本 篤  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (20625199)
太田 崇詞  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20868088)
福井 秀行  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00721101)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
KeywordsC型慢性肝炎 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / MASH / MRI / フォトンカウンティングCT
Outline of Annual Research Achievements

C型慢性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎においては遺伝性ヘモクロマトーシスほどではないものの肝内に鉄が蓄積することが報告されている。非アルコール性脂肪性肝炎ではKupffer細胞への鉄の蓄積がTNFα、CCL3、TIMP1の発現を誘導し、肝臓の線維化を進めるとされている。本研究では慢性肝疾患患者における肝内鉄の推移をMRIのデータを用いて解析し、疾患の進行における肝内の鉄の蓄積の影響について検討していく。
肝内鉄と肝線維化の相関に関する検討では、慢性C型肝炎あるいは非アルコール性脂肪性肝炎などの慢性肝疾患患者における肝内鉄の蓄積についてMRIのデータを用いて評価する。また、罹患後の経過とともに肝内鉄がどのように推移するかについても調べる。その解析結果を用いて、肝内鉄の蓄積がその後の肝臓の線維化および肝細胞癌の発癌に対してどのような影響を与えるかについて検討を行う。
初年度は過去に複数回、肝臓のMRI撮影が行われた慢性C型肝炎を有する患者の選択を行った。それに引き続いて、MRIのデータ解析を開始した。
また、慢性C型肝炎患者における鉄蓄積の経時的変化についての検討では、肝内鉄がSVR(ウイルス学的著効達成)達成後にどのように変化するのかについて調べる。過去に複数回、肝臓のMRI撮影が行われたSVR後の慢性C型肝炎の患者の選択も行った。
肝内鉄の定量の精度においてはMRIの方がCTよりも優れているが、MRIはCTと比べてアーチファクトが多い、空間分解能が低い、機器が高額などの問題点がある。フォトンカウンティングCTではフォトンエネルギーを計測するため、ノイズ成分の低減やエネルギー分解能の向上などの利点を有し、従来のdual energy CTよりも正確に鉄を定量できる可能性が期待できる。フォトンカウンティングCTによる鉄の定量の可能性もついても探索していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

慢性肝疾患患者における肝内の鉄の蓄積の解析についてはほぼ順調に進捗している。
フォトンカウンティングCTによる鉄の定量に関するファントムを用いた検討については初年度はファントム作成に関わる構想を十分に練り、次年度には作成できるものと考えている。

Strategy for Future Research Activity

次年度は引き続き慢性C型肝炎を有する患者の肝臓のMRIデータの解析を行っていく。
さらにフォトンカウンティングCTによる鉄の定量のためのファントム作成し、実際にフォトンカウンティングCTで撮影する。
現時点において、研究計画の変更あるいは研究を遂行する上での課題等は特に見当たらない。

Causes of Carryover

物品の調達方法の工夫などにより、当初計画より経費が節約できたことにより次年度使用額が生じた。当該額に関しては次年度の実験資材の購入に充てる予定である。なお、当該額は次年度に使用することにより研究の質が高まることが期待される。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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