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2023 Fiscal Year Research-status Report

3歳児検尿における慢性腎臓病と先天性腎尿路奇形の新規バイオマーカーの開発

Research Project

Project/Area Number 23K07269
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

漆原 真樹  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (50403689)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴江 真史  徳島大学, 病院, 助教 (00897514)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsバイオマーカー / DOHaD説 / 慢性腎臓病 / 先天性腎尿路奇形
Outline of Annual Research Achievements

本研究の最終目標は早産児や低出生体重児のDevelopmental Origins of Health and Disease (DOHaD)説による慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)や先天性腎尿路奇形(congenital anomalies of the kidney and urinary tract: CAKUT)を早期に発見し、治療することで末期腎不全への進行を抑制させる新しいシステムを開発することである。早産児や低出生体重児では胎児期・乳児期の成育環境が悪くネフロン数が減少し、糸球体の高血圧や過濾過が怒り全身の高血圧、蛋白尿や腎機能障害をきたし慢性腎臓病発症のリスクとなるDOHaD説が注目されるようになった。研究代表者らは小児腎病態における腎内レニン・アンジオテンシン系(RAS)活性化の作用機序について研究を続けてきた。そのなかで新生児の腎発生・発達には腎内RAS活性化が関与しており、尿中に排泄されたRASの基質であるアンジオテンシノーゲン(angiotensinogen: AGT)が生後1年の腎機能と負の相関関係があることを証明した。そこでこれまでに得た知見から早産児や低出生体重児の3歳児検尿でDOHaD説によるCKDやCAKUTを特異的に診断可能なバイオマーカーを開発することを目標とする。当該年度は早産児や低出生体重児の3歳児検診において尿と血液を採取し、尿中のバイオマーカーをはじめとする腎臓のバイオマーカーを測定することである。その結果、腎障害パネルを用いるとこれまでに測定したAGT以外にもβ2-MIcroglobulin、GST-α、Osteroactivinなどのマーカーが測定できることが確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度は早産児や低出生体重児の3歳児検診において尿と血液を採取し、尿中のバイオマーカーをはじめとする腎臓のバイオマーカーを測定した。その結果、腎障害パネルを用いるとこれまでに測定したAGT以外にもβ2-MIcroglobulin、GST-α、Osteroactivinなどのマーカーが測定できることが確認できたことから本研究を進めていく上で有用なデータが揃いつつあると考え、本研究の進捗状況はおおむね順調に進展していると評価した。

Strategy for Future Research Activity

今後は周産期にCAKUTの診断を受け定期的に経過を観察している3歳児の検診における尿と血液を採取し腎臓のバイオマーカーをELISAおよびCCDイメージング法マルチプレックアッセイ・ヒト腎障害パネルで測定し、腎尿路に奇形のない児と比較することを検討している。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じたのは3月に納品となり、支払いが完了していないためである。4月に支払いが完了する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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