2023 Fiscal Year Research-status Report
女性ホルモン類似物質のNETs抑制効果は敗血症性DICの回避に有効か?
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23K08435
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
石川 倫子 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40566121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 英樹 姫路獨協大学, 医療保健学部, 准教授 (20726509)
村上 博基 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (20890817)
井上 岳人 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30772652)
藤崎 宣友 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90732644)
小濱 圭祐 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (50595171)
山田 太平 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00465684)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 好中球細胞外トラップ / 敗血症性DIC / エクオール / 性ホルモン / 敗血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、女性ホルモン類似物質であるエクオールのNETs抑制がDIC回避の一助となり得るかを検討することである。令和5年度(2023年度)の目標として、マウスによるDICモデルの作成と、敗血症患者におけるエクオール濃度の測定開始を掲げていた。 実際には、マウス実験に必要な申請などの準備が終了し、承認待ちの状態のため、マウスモデルについては令和6年に引き続き検討することとなる。一方、敗血症患者におけるエクオール濃度の測定の前に、健常者検体15名におけるエクオール濃度の測定をELISA法を用いて行い、4名が比較的高いエクオール濃度を示し、残り11名は低濃度であることが明らかとなった。この時、エクオール濃度が高い検体については、in vitroでの好中球細胞外トラップに与えるエクオール添加の効果が明瞭でなかった。また、女性ホルモンとの相互作用などについても検討を行い、エクオール血中濃度との関連について今後検討するために必要な基礎的な知見を得ている。今年度の成果については女性ホルモンにおける作用として学会発表及び論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属研究室の縮小に伴い、必要な実験整備のため所属機関変更を行ったため、その準備などで予定していた実験実施が出来ていない部分が多々あった。
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Strategy for Future Research Activity |
旧所属機関においても共同研究として、現所属期間においても新規に実験を進めていく予定である。また、患者検体については旧所属機関だけでなく、別施設との連携も進め、必要数を確保する予定にしている。
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Causes of Carryover |
所属機関変更などにより、当初計画していた実験が実施できていないことから、次年度使用額が生じている。令和5年度に実施予定であった実験分は令和6年度に行うこととし、繰り越し分は主にマウス実験に用いる予定である。
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Research Products
(2 results)