2023 Fiscal Year Research-status Report
Solid-in-Oil製剤技術を用いた増殖性硝子体網膜症治療薬開発
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23K09046
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石川 桂二郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00795304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 雅宏 九州大学, 工学研究院, 教授 (10211921)
武田 篤信 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40560313)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 網膜 / ドラッグデリバリー / 増殖硝子体網膜症 |
Outline of Annual Research Achievements |
共同研究者の工学研究院の後藤雅宏教授の教室でメソトレキセート(MTX)を溶解したSolid-in-oil(S/O)製剤を作成した。 ウサギの眼内に薬剤を硝子体内注射(1mg/mlのMTX濃度、0.1ml )を行い、3日、1週間、2週間、4週間で眼球を摘出し、網膜と硝子体中のMTX濃度を定量した。MTX単剤では72時間以降は濃度が検出感度未満になるのに対して、S/O-MTX製剤投与眼では4週間後にも眼内MTXが検出され、S/O製剤による徐放性を確認することが出来た。一方、薬剤の副反応と考えられる眼内炎症を投与後7日目から認め、2週、4週とその反応は強くなっていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Solid-in-Oil製剤の作製に成功し、眼内投与での徐放性が確認されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
眼内毒性を回避するために異なる基質溶媒を用いたS/O製剤を作成し、投与量などを変更して、眼内の薬物動態を今後も継続し、副作用が少なく、眼内での徐放性が得られる薬剤作成を検討する。
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Causes of Carryover |
作製した薬剤に対する毒性を認めたため、動物の使用数が増える薬効実験にまで進まなかったことから、使用予定額を下回った。今年度は、前年度より多くの動物購入費を使用する予定である。
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