2023 Fiscal Year Research-status Report
胃食道逆流はなぜ咬筋活動を増加させるのか:ストレス物質に着目したメカニズムの解明
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23K09442
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60865301)
古川 みなみ 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00806474)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
日野 沙耶佳 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20976493)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 咬筋活動 / 食道内酸刺激 / ストレス物質 / TMD |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ストレス物質に着目して、今まで我々が報告してきた胃食道逆流をモデルとした食道内酸刺激がなぜ咬筋活動を増加させる原因を解明することである。 現在、介入研究である酸還流試験による食道への酸刺により、咬筋活動が増加し、胸焼け等の症状が増加することが分かってきた。しかし、被験者数が予定に達していないため、被験者数を増やして、唾液中のストレス物質および炎症性メディエータの解析および咬筋活動等を解析中である。 ストレスの関連研究を行う計画であり、覚醒時ブラキスズムとストレスに関連する顎関節症との関係についても検討した。超小型筋電計を用いて日中の咬筋活動を記録し、DC/TMDを用いてⅠ軸およびⅡ軸について調査した。Ⅰ軸の顎関節症状のうち、触診時に咬筋の疼痛を認める者は、咬筋活動のTonic波形の1時間当たりの波形数が多く、持続時間は長いことが明らかとなった。Ⅱ軸で評価する心理的要因については、統計学的な有意差は認められなかった。日中の食いしばりを示す咬筋活動の回数が多く、持続時間が長いことは、咬筋活動の圧痛と関連していることが明らかとなり、ことが明らかとなった。この結果をまとめて、Journal of Oral Rehabilitation に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
介入研究は、被験者が少ないため、継続して被験者を増やしているが、唾液中のストレス物質および咬筋活動等は解析中であり、順調に進んでいる。 ストレスの関連研究については、超小型筋電計を用いて日中の咬筋活動とDC/TMDを用いてⅠ軸およびⅡ軸について調査したが、Ⅱ軸で評価する心理的要因については、咬筋活動と統計学的な有意な関連は認められなかった。この結果をまとめて、Journal of Oral Rehabilitation に報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
介入研究の被験者が少ないため、継続して被験者を増やしている。唾液中のストレス物質および咬筋活動等は解析中であり、被験者が増えた際にはさらに追加して解析し、学会発表および論文執筆を行う予定である。 また、介入研究の被験者獲得が時間を要しているため、ストレスと咬筋活動など口腔機能に関わる臨床研究についても行う予定である。
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Causes of Carryover |
介入研究の被験者が少なかったため、物品および謝金が少なかったが、次年度は被験者は増加する予定であり、また、ストレス物質等の解析費用が必要であるため、今年度分を合わせて使用する予定である。
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Research Products
(4 results)