2023 Fiscal Year Research-status Report
在宅寝たきり療養者と家族介護者の概日リズムの実態解明と支援の構築
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23K10347
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
久保田 直子 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (90738212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山仲 勇二郎 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20528343)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 概日リズム / 深部体温 / 直腸温 / 非侵襲的体温センサー |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの概日システムは、深部体温とメラトニンの概日リズムと睡眠覚醒リズムを別々に制御する2つの異なる振動体から構成されている。これら2つの振動体の位相関係を評価するためには、概日リズムと睡眠覚醒リズムの両方を同時に測定する必要がある。概日リズムの指標となる深部体温の測定には、信頼性が高く標準的な方法として直腸温が用いられてきた。しかし、肛門からプローブを直腸に挿入する方法は対象者への心理的負担が大きく、また日常生活下での連続的な測定は困難である。直腸温以外の深部体温測定には口腔温や食道温、鼓膜温などがあるが、これらも簡便には用いることができず、在宅で生活している寝たきり療養者には不向きである。本研究では、侵襲性がなく安全に評価できる測定方法で寝たきり療養者と家族介護者の概日リズムの実態を明らかにすることを目的としている。そこで2023年度は、深部体温を測定できる市販の非侵襲的体温センサーが直腸温と同様に深部体温の概日位相を測定できるかどうかを評価した。健康な成人を対象に日常生活下において腕時計型活動量計とパッチ型体温センサー、直腸プローブを同時装着し、睡眠覚醒リズムと深部体温の概日リズムを測定した。2つの測定方法による比較にはBland-Altman分析と相関検定を用いた結果、パッチ型体温センサーと直腸プローブで測定した概日位相には相関がみられた。このことより、日常生活環境下における寝たきり療養者の概日リズムの測定に、非侵襲で簡便なパッチ型体温センサーを用いることができる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
在宅で生活している寝たきり療養者と家族介護者の概日リズムの実態を調査するため、安全で簡便に使用できる測定器の選択が不可欠である。そのため、寝たきり療養者に用いることを想定して深部体温計や心電計、脳波計、活動量計などの様々な測定器の選定を行った。パッチ型の深部体温センサーについては、もう少し解析を続ける予定であるが、臨床の対象者の募集を始めており、概ね当初の計画通りに進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
自宅で生活されている寝たきり療養者と主な家族介護者の概日リズムの測定を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究に関する打ち合わせやデータ収集の費用を前倒したことで生じた。次年度も引き続き旅費と人件費等にあてる。
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Research Products
(1 results)