2024 Fiscal Year Research-status Report
促進的業績管理システムが一般従業員の行動に与える影響
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23K12576
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| Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
豊崎 仁美 茨城大学, 人文社会科学野, 講師 (90913179)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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| Keywords | マネジメント・コントロール・システム / イネーブリングコントロール / 従業員の幸福 / 予算目標の困難度 |
| Outline of Annual Research Achievements |
第一に,予算目標の困難度と業績の間の関係に対する促進的業績評価システム(以下,イネーブリングPMSとよぶ)の調整効果を検証した論文について,査読付き国際ジャーナルに投稿を行い,その査読結果を踏まえて,修正を行い,現在も査読対応中である。本論文は,理論的にはイネーブリングPMSは4つの構成要素で成り立っているが,実態を考えると,2つの構成要素に区分できることを示し,その分析結果を用いた内容となっている。 第二に,イネーブリングPMSが個人の心理的変数である従業員の幸福度およびチーム学習行動に与える影響を検証し,論文として発表した。PLS-SEMによる分析の結果,イネーブリングPMSが,仕事の意味を見出すことを支援する役割と自律性を担保する役割を果たすことで,従業員の幸福に貢献することが明らかになった。また従業員の幸福は,チーム学習行動にもポジティブな影響を与えること,およびイネーブリングPMSとチーム学習行動の間を部分媒介していることが明らかになった。本研究は,これまで十分に検討されてこなかった業績評価システムと従業員の幸福およびパフォーマンスの関係を調査することで,どのような業績評価システムを設計することが,従業員の幸福および組織パフォーマンスを高めるのかについての知見を示した。 第三に,イネーブリングコントロールの有効性あるいは活用方法に影響を与える可能性がある状況変数といえるマネジャーのジェンダーとMCSの活用に関する文献調査を行い,査読付き国際ジャーナルに掲載された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施計画通り進捗しているため。
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| Strategy for Future Research Activity |
一般従業員に対して用いられている業績管理指標について,①どのような内容の指標が用いられているのか,②それらの指標は,どのように策定されたのか,という2点について, 自由記述によるアンケート調査やインタビュー調査によって明らかにする。①については, 経済的な指標だけでなく,環境や社会を意識した指標が用いられているのか,という点に着目して考察する。 また業績評価システムと従業員の幸福との関係についても,検討を加える。
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