2023 Fiscal Year Research-status Report
Fundamental studies for the development of Gd contrast agents with high pH sensitivity
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23K14841
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松元 友暉 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70838151)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 細胞外pH / pHe / MRI / 脳腫瘍 / 造影剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,細胞外pHが各種造影剤の固有緩和能に対してどのように関与するのか機序を明確にすることで,人体における細胞外pHマッピングの基礎的検討を完成し,細胞外pHマッピングの臨床応用への展開することである。現段階では,ガドジアミド水和物キット,ガドテル酸メグルミン,ガドテリドール,ガドブドロールについて,造影剤が持つ緩和能とpHの関係をファントム実験にて調査している.造影剤の分子構造によってpHに依存する緩和能の振る舞いは異なることがわかってきた。実験はおおむね順調に遂行できており,実験が終了次第論文化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験における作業量が想定よりも多く,当初計画していた実験計画よりも少し遅れている。しかし,おおむね順調であり,2024年5月を目途に実験を完了させる予定である。実験が終了次第,各種臨床用MRI造影剤の緩和能に対する,pH依存性に関する論文を一報作成する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究では,ガドジアミド水和物キット,ガドテル酸メグルミン,ガドテリドール,ガドブドロールについて,造影剤が持つ緩和能とpHの関係をファントム実験にて調査している.現在進行中の実験が終了次第,論文を1報作成する予定である。本実験の結果から,ガドテリドールは,他の造影剤と異なる振る舞いをすることがわかっている.そのため,造影剤が持つ緩和能のpH感受性がどのような分子構造等で変化するか解析を行う予定である。そして,その結果からpH感受性が高い造影剤開発は可能かどうか検討する。
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Causes of Carryover |
実験に係る研究協力謝金について、想定よりも少なかっため,次年度使用額が生じた。翌年度分の研究費と合わせて今年度の実験消耗品に使用する予定である。
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