2021 Fiscal Year Annual Research Report
『色葉字類抄』の語彙研究および総合データベースの構築
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21H00529
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
藤本 灯 京都府立大学, 文学部, 准教授 (20733017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 媛 北海道大学, 文学研究院, 専門研究員 (90803388)
中野 直樹 常葉大学短期大学部, その他部局等, 助教 (00828650)
本庄 総子 京都府立大学, 文学部, 准教授 (40823696)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 色葉字類抄 / 古辞書 / データベース / 国語辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は初年度にあたり、研究に用いるための国語辞書類のデータベース作成に着手した。作成を開始したデータベースは『落葉集(本編)』『和訓栞』である。『落葉集』のデータ入力は年度内に完成し、2022年度中の公開に向けてデータの見直しを行っている。また年度末には、基盤研究(A)「平安時代漢字字書総合データベースの機能高度化と類聚名義抄注釈の作成」(池田証壽氏)と連携し、シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」(https://hdic.jp/)を共催した。シンポジウムでは、研究分担者である中野直樹氏(常葉大学短大部)が江戸時代の漢和字書『増続大広益会玉篇大全』について、分担者の李媛氏(北海道大学)が平安時代の漢和字書『類聚名義抄』の字形について、分担者の本庄総子氏(京都府立大学)が歴史学から見た古辞書語彙について、研究協力者の小林雄一氏(漢検漢字文化研究所)が鎌倉時代の語源辞書『名語記』について、それぞれ古辞書(特に国語辞書)のデータベース化を念頭に置いた報告を行った。また研究代表者である藤本は、シンポジウム前半の司会を務めた。 論文は、『本草和名』『和名類聚抄』等の古代の辞書から『色葉字類抄』に継承された語彙の位置づけについて、『古代の語彙 : 大陸人・貴族の時代』(第四章「古辞書の語彙」、朝倉書店)に分担執筆したほか、『和名類聚抄』の既存のテキストデータ(研究代表者らが作成・公開したもの)を構造化する試みについて「古辞書の構造化記述の試み―『和名類聚抄』を例に―」(『国立国語研究所論集』21)に論述したものがそれぞれ刊行された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進んでおり、問題はない。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度に作成した『落葉集(本編)』の全文データを検索システム上で公開する。また『三巻本色葉字類抄』『和訓栞』のデータ作成を継続するとともに、『文明本節用集』のテキストデータ作成を開始する。さらに、『色葉字類抄』をはじめとした古辞書の語彙研究、注釈作成を継続して行うこととする。
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Research Products
(10 results)